新NISAをきっかけに資産運用をはじめた投資初心者のなかには「米国株式への投資が良いらしい」という話を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。そこで、登録者数70万人超のYouTubeチャンネルを運用するメガバンク出身YouTuber林亮平氏が、米国株式ファンド人気の理由と、なかでも特におすすめしたい銘柄を3つ紹介します。著書『イラストと図解で丸わかり! 世界一やさしい新NISAの始め方』(KADOKAWA)より、詳しくみていきましょう。
米国株式ファンドの人気が衰えない納得の理由…特におすすめな銘柄3選【登録者数70万人超・メガバンク出身の資産運用YouTuberが伝授】
大人気の米国株式インデックスファンド
全世界の株式に幅広く投資するのがインデックス投資の王道ですが、中身の半分以上は米国株が占めています。
米国株への投資は、日本でもかなり流行っています。たとえばGoogleやApple、Amazon.comが米国企業だということを知っている方も多いでしょう。
いずれも、日本でも当たり前のように使われている商品やサービスなので、それだけ私たちの生活に米国のIT企業が根付いていることが分かります。
そんな今を時めくIT企業の牽引もあり、近年の米国株式の伸びは凄まじいものがあります。[図表1]はS&P500と呼ばれる、米国の代表的な企業500社の時価総額を平均した指数です。全世界株式の指数であるMSCI ACWI Indexと比較してみると、米国株がどれだけ成長しているかが一目で分かります。
米国株式は過去35年で約20倍にもなったので、驚きですね。
このグラフを見れば、米国株に投資する人が増えているのも頷けるでしょう。
そんな米国の魅力は他にもあり、先進国の中では珍しく、今後も人口の増加が予想される国と言われています。
[図表2]は、国連のデータを基にした米国と日本の人口推移予想です。
米国は2100年まで人口が増える見込みになっていて、一方の日本は右肩下がりにどんどん人口が減っていくと予想されています。
米国の人口が増える大きな理由は、移民の受け入れで、過去にも毎年約100万人の移民を受け入れてきました。人口が増えれば国内の経済活動は活発になって、若い労働力も確保できるため、国の成長につながっていきます。
反対に日本は人口減少だけでなく少子高齢化問題もあるので、なかなか厳しいと言わざるを得ないでしょう。