株価が上昇したら、売ってもよい?

運用してから5年後、継続的に株価が上昇しているためにすべて売ってしまう人もいます。この場合でも、目的をしっかりと持ち、利益を抜くという目的があるのであれば、問題はありません。しかし、例えば「ドル・コスト平均法」でコツコツ買っていく場合、必ず経験するであろう「株価の暴落」のタイミングで、辞めないことが最も重要です。

株の「売り時」に関して、最も困る事例を紹介します。ドル・コスト平均法で「S&P500」を買ったが、市場の状況が悪く、まったく増えない状態にあるとします。この時点で、すべての株を売ってしまい、以降、投資から手を引いてしまう。これが最も「悪い」パターンです。

反対に、最もよいパターンは、悪い市場状況を経験しても、継続してドル・コスト平均法で投資をすること。実は、これが最も「正解」のパターンになります。

ゴールよりも手前で投資を辞めてはいけない

現金化するときは、しっかりと「ゴール」を設定し、そのゴールに到達して初めて「売る」「売らない」を判断するべきです。

ただし、この「ゴール」は、伸ばしても問題ありません。例えば、60歳で現金化することをゴールに設定します。いざ、60歳を迎えてみて、「まだ運用を続けたい」と思ったら、そのときに考えればよいのです。

避けるべきパターンは、ゴールよりも手前で理由もなしに解約する、すなわち「投資をやめてしまう」ことです。これは絶対に避けてください。