ベッドバグによる被害を防ぐためにするべきこと

ベッドバグにかまれると、強いかゆみに襲われます。1か所だけではなく数か所にわたってかまれることが多いのも怖いところで、かまれてすぐよりも、2日目以降のほうが、かゆみはより強く出るといわれています。そしてその跡は1〜2週間ほど消えずに肌に残るそうです。

大切なのは、自分の荷物をベッドに置く前に調べること。もしベッドバグがいたら、最悪の場合、自分の荷物の中に入ってきてしまいますので。

旅行の際に、キャリーケースやスーツケースを使う方は多いと思います。これらの荷物は、ベッドバグがいないことを確認するまでは、バスルームやバスタブの中に入れておくのがいいようです。ツルツルした場所やプラスチックの場所には、ベッドバグは来ません。

そのため、いったんバスルームにカバンを避難させてからまずは部屋の中をチェックする。そしてベッドバグがいないことを確認して初めて部屋の中に持ってくるというクルーはとても多いです。

たとえ、ベッドの四隅を確認してベッドバグの生息が確認できなかったとしても、念のため、就寝中や部屋にいない間など、長時間にわたって自身の荷物をベッド上に置きっぱなしにしないことが大切です。特に、スーツケースの蓋を開けたまま放置すると、とても危険です。

もうひとつ、ベッドバグが好む場所があります。それが、荷物を置くバゲージラックです。折り畳み式で、荷物を置く面が布製のものがありますが、布面の裏側にベッドバグが潜んでいるという話も耳にしたことがあります。便利なラックではありますが、カバンを置く際にはお気をつけください。

そしてフライトアテンダントがベッドバグ対策としてよく使うものに、ペパーミント系のスプレーや、水で薄めたハッカ油のスプレーがあります。これらのスプレーを、ベッドの四隅やスーツケースの周りなど、気になるところに吹きかけておくとよいらしいです。この香りはベッドバグだけでなく、ダニやノミ、ゴキブリなどにも効果があるといわれています。

Ryucrew
現役CA(キャビンアテンダント)