できれば、幸せな時間を増やしたいですよね。株式会社キャリッジウェイ・コンサルティング代表取締役の今井孝氏は著書『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才』の中で、「リストをつくるといい」と言っています。一体どんなものでしょうか? 具体的な方法を本書から紹介します。
リストづくりのコツ
このリストをつくるコツがあります。それは、次の3つのカテゴリーに分けて考えることです。
(1)簡単にできること
(2)ちょっと無理すればできること
(3)とんでもないこと
この3つのカテゴリーで考えると、日常の小さな幸せも再確認できるし、制約を外した大きな夢を気兼ねなく書くこともできます。
(1)簡単にできること
これは先述したような、
・サウナ
・桃
・アロマ
・ハーブティー
・お風呂
・ネイルサロン
・マッサージ
・映画
・飲み会
・とんかつ
・ブログ記事を書く
・クライアントの相談に乗る
など、日常ですぐにできるもののことです。
やろうと思えばすぐにでもできる、簡単で小さな幸せです。こういった小さな幸せも思いつかないという場合は、「好きな食べ物」から思い出すのがいいでしょう。これはだいたいの人が答えられるからです。「好きな食べ物」を考えるときは、過去に美味しかった料理などを思い出して、イメージをしていると思います。
そして、「美味しかった」という感情を心のなかで再現しているはずです。答えを自分のなかから出している状態です。簡単に言うと、これが自分軸です。頭で考えるのではなく、心で感じています。食べ物以外を挙げるときも、この感覚が大切です。「ああ、温泉は気持ちいいよな」「アクション映画を観るとスカッとするよな」というふうに、感情を味わいながらリストをつくるわけです。
(2)ちょっと無理すればできること
これは、多少の負荷はかかるけれど、できることです。たとえば、私であればこんなことが浮かびます。
・温泉旅行
・ハワイ旅行
・ジムでパーソナルトレーナーをつける
・いいコートを買う
・フルマラソンに出場する
・スカイダイビングをする
・クラリネットのライブをおこなう
・本を出版する
・大きな会場で講演会をする
私は趣味でクラリネットをやっていますが、人前で演奏するのはけっこうな練習が必要です。ですので、このカテゴリーに入ると思います。
(3)とんでもないこと
これが叶ったらとんでもなく嬉しい、ということを挙げていきましょう。このカテゴリーは、制約を外して、自由に妄想してください。
・10億円の大豪邸を建てる
・プロ野球の始球式で投げる
・ハリウッド映画に出演する
・1000万部のベストセラーを書く
・大阪の新幹線の駅を、新大阪から梅田に移す
・世界平和
このように3つのカテゴリーに分類してみると、とんでもなく大きなことも意外と出てくるものです。できるかどうかは関係なく、気楽に書き出せます。自分の欲求がわかればわかるほど、自分を幸せにしやすくなるのです。
今井孝
株式会社キャリッジウェイ・コンサルティング代表取締役