60歳でモデルデビュー、73歳で自分のお店を持つ、62歳で人生のパートナーに出会う……など、自分らしい生き方をしている60歳以上の女性51人をインタビューした『60歳からの生き方図鑑 いくつになっても「今がしあわせ」と言える女性でありたい』(百田なつき編著・グラフィック社)。本書の中から、「自分らしく生きている女性」を一部抜粋・編集してご紹介します。第5回目は、ときおりグレイヘアモデルをすることもあり、多くの趣味を持つ安久井千穂子さんにスポットを当てます。
「コムデギャルソンを素敵に着こなせる80代に」体力の衰えを感じるようになったからこそ“孤独”を愛する老人になりたいと願う76歳女性【60歳からの生き方図鑑】
<Profile>安久井千穂子さん
年齢 76歳
出身地 東京都
住んでいるエリア 東京都
同居家族 夫と二人暮らし
家族構成 息子1人、娘1人
持ち家か賃貸か 持ち家
お仕事・職業 無職
年金受給 有
Instagram @anjiujing
年齢 76歳
出身地 東京都
住んでいるエリア 東京都
同居家族 夫と二人暮らし
家族構成 息子1人、娘1人
持ち家か賃貸か 持ち家
お仕事・職業 無職
年金受給 有
Instagram @anjiujing
はじめに
――まず、かんたんにあなたについて教えてください。
無職ですが、たまにグレイヘアモデルなどをやっています。日常的にはSNSを通じて知り合った方たちと、グレイヘアや着物を楽しんでいます。まずは気になったことがあるとやってみたい性分なので、趣味は多いほうかもしれません。50歳から習い始めた社交ダンスは76歳になった今でも続けています。
<My History>
23歳 結婚し渡仏
26歳 パリで長男を出産
28歳 帰国
29歳 東京で長女を出産
43歳 週3日ヘアサロンの受付で勤務
49歳 ヘアサロンを退職
50歳 社交ダンスに出合う
53歳 自宅でダンスウェアを販売
55歳 ダンス競技会に出場する
73歳 インスタグラムを始める
75歳 モデルの仕事を始める
23歳 結婚し渡仏
26歳 パリで長男を出産
28歳 帰国
29歳 東京で長女を出産
43歳 週3日ヘアサロンの受付で勤務
49歳 ヘアサロンを退職
50歳 社交ダンスに出合う
53歳 自宅でダンスウェアを販売
55歳 ダンス競技会に出場する
73歳 インスタグラムを始める
75歳 モデルの仕事を始める
76歳になっても好きで続けている「社交ダンス」
――60歳を迎えたときの心境を教えてください。
ヘアサロンの仕事を辞めた翌年、社交ダンスを始めました。社交ダンスを始めてみると夢中になりました。76歳になる今でも続けている趣味です。
社交ダンスにはまったのがきっかけで、53歳のときにダンスウェアの販売を自宅で始めました。近所に住むダンス仲間と自宅のリビングの一角にボディを置いたりして楽しみながら販売をしていました。
50代後半からはダンス競技会にも参加。競技ダンスを始めると、体を壊さないように体のメンテナンスをよくするようになりました。夫もそんな私の趣味に理解があったので、60歳になったときも頭の中は社交ダンスでいっぱいで、「まだまだ踊りたい!」という気持ちでした。
70代になった今思えば、60代がいちばん元気だったかもしれません。 子育ても終わって、夫も元気だったので、特に悩みもなく、「歳をとるのが怖い」と思うこともありませんでしたね。
70歳を超えると、だんだん体力の衰えを感じはじめました。75歳になると「体は、これからもっとしんどくなるのかも」と思いはじめたんです。これからの10年は難しい10年になるかもしれません。気持ちだけは元気でいたいなと思っています。