60歳でモデルデビュー、73歳で自分のお店を持つ、62歳で人生のパートナーに出会う……など、自分らしい生き方をしている60歳以上の女性51人をインタビューした『60歳からの生き方図鑑 いくつになっても「今がしあわせ」と言える女性でありたい』(百田なつき編著・グラフィック社)。本書の中から、「自分らしく生きている女性」を一部抜粋・編集してご紹介します。第4回目は、25年間夫婦で美容室を経営しており、副業でトータルビューテイコンサルタントとしても活動中の、望月みわこさんにスポットを当てます。
「年齢不詳な美しい人を増やしたい!」人生最大の転機は55歳のときに起こった〈東日本大震災〉…ヘアメイク歴40年のスキルを活かして働き続ける60歳女性【60歳からの生き方図鑑】
ナイトヘアのヘアメイクを経験したことが副業の基盤に
――人生最大の転機を教えてください。
55歳のときに起こった東日本大震災が転機です。震災をきっかけに、世の中の自粛が始まりました。地元のお客様も美容室に通うのを控えるようになって……。
美容室は他の業体と違い、顧客が減って売り上げが下がっても給付金などはありませんでした。家のローンや店の改装費などのローンが残っていたので、経済的に苦しくなって……。外で稼ぐしかなかったのです。
知り合いに紹介してもらって自営の美容室が終わってからナイトクラブやキャバクラで働く女性のためのナイトヘアのヘアメイクの仕事を始めることにしました。はじめはドキドキしながら仕事していましたが、やっていると楽しくなり、やりがいを感じるようになりました。
それまでは自宅と美容室と行動範囲が狭かったのですが、この仕事を通して、外でもやっていけるという自信に繋がりました。
ナイトヘアのヘアメイクの仕事をしたことが今、力を入れ始めた大人のためのメイクレッスンなどの副業を始めるきっかけになった大きな転機だと思います。
お金のことよりも気をつかうべきは“健康面”
――日々のお金のやりくりについて教えてください。
まだ働いているので、仕事から得た売上で生活しています。
60歳になってからと、今までで大きく変わったことはありませんが、付き合いだけであまり楽しめない飲み会などは、遠慮するようになりました。ストレスにもなりますしね。
65歳になると年金がもらえるのがちょっと楽しみです。老後のお金に不安がないと言えばウソになりますが、不安がっても仕方ないと思っています。お金を稼ぐには健康でないといけないので、お金のことより健康に気をつかうべきだと思っています。
「年齢不詳の人を世の中に増やす」ために情報発信中
――夢や目標を教えてください。
人生の最終章に今までとは違う自分を演出してみたいと思っています。違う生き方をしてもいいんじゃないかと考えて、オンラインサロンやSNSでの発信を始めています。
私は美容家なので、〝年齢不詳の人を世の中に増やす〞が目標です!