出典:『おひとりさまの後始末』(小学館)より抜粋 漫画:なとみみわ
出典:『私が死んだらどーなるの? おひとりさまの後始末』(小学館)より抜粋
漫画:なとみみわ
出典:『おひとりさまの後始末』(小学館)より抜粋 漫画:なとみみわ
出典:『私が死んだらどーなるの? おひとりさまの後始末』(小学館)より抜粋
漫画:なとみみわ

自分らしいお葬式の形を考えてみましょう

まずお葬式の事。お葬式は「一般葬」「家族葬」「直葬(火葬)」の3パターン。通夜や葬儀、告別式をせず、火葬のみの「直葬」が最もシンプルで、費用は20万前後。参列者もごく近親者のみです。「家族葬」は、通夜や葬儀、告別式を行います。それらにかかる費用が加算されて80~100万円、参列者は5~30人程度。近親者以外に近所や職場の人たちも参列する一般葬は、家族葬と同様のスタイルですが、参列者の人数によって費用が変わります。一般的には130万~180万円です。コロナ禍以降、家族葬が増加。また直葬も倍増しています。

そもそも葬式の目的は「終生の区切り」で、自分自身の人生の集大成をあらわすものです。現代は「体の処理」=火葬にとらわれがちですが、それだけでは遺された人の心や気持ちが整いません。「最低限、遺された人の心の整理を伴う供養は行う必要がある」と尾上さん。さらに「自分らしいお別れの形をすることが、遺された人のグリーフケアにもつながります」と言います。

ですから、おひとりさまの場合は、生前にどんなお葬式をしたいか、自分らしいお葬式とはどういった式か、ということをじっくり考えて、希望する葬儀内容や葬儀社をエンディングノートにまとめておきましょう。生前にお別れ会をするのも、おひとりさまらしい方法かもしれません。
死後事務委任契約をしておけば、親族や専門家だけでなく、友人や知人でも、安置から火葬、埋葬までできます。