ひとり暮らしの高齢者が幸せな最期を迎えるためにやるべきこと

貯金が1,000万円ある寛治さんでも老後が不安になってしまう現代日本で、単身世帯の高齢者が備えるべきこととは何か? 勉強していきましょう。

まずはじめに、ひとり暮らしの高齢者が抱える生活の問題点を確認しましょう。

1つ目は健康や病気への不安です。

解説:2014年の政府調査によると、1人暮らし高齢者が最も不安に感じるのは「健康や病気」で59%にのぼりました。

老化に伴う身体の変化や病気への対処能力の不安が影響していると考えられます。

ワ:老化は誰もが避けられない問題だもんね!

2つ目は介護が必要な状態になることです。

解説:高齢者が次に不安に感じるのが「介護が必要な状態になること」で43%でした。

自立生活からサポートや介護費用が必要になる生活への移行、人間関係の変化、生きがいの低下等を負担に感じてしまうようです。

ワ:今まで普通に生活できていたのに…って自分の老いを感じて悲しくなりそうだね。

3つめは地震や洪水など自然災害が発生することです。日本は災害が多い国なので、「もしもの時に自力で対応できるのだろうか」と不安になる人も多いです。

ワ:天災はどう頑張っても止められないから怖いね。

4つ目は認知症が発症・進行することです。認知症が発症しても自身で気付けないケースが多々あるので、独り身の方は注意が必要ですね。

ワ:認知症の発症に気づくのが遅れると、進行しやすいから要注意だね。

最後に、5つ目は詐欺・犯罪に巻き込まれることです。振り込め詐欺や悪質商法など、高齢者を狙った犯罪が年々増えていることから、不安に思う方が多いようです。

ワ:独り身で寂しい老人も狙われやすいと聞いたことがあるよ…

この5つの不安を解消していくためには、外部サービスや社会福祉を活用していくのがおすすめです。その代表的なものといえば介護サービスですね。 

介護保険制度で受けられるサービスで、訪問介護や訪問リハビリなどを利用すれば、週に何度か自宅で専門家のサポートを受けられます。他の人との交流が増えることで刺激になり、日々の生活の楽しみが増えますよ。

ワ:認知症予防にもよさそうだね!

解説:このサービスを受ける場合は、要介護認定の調査・判定が必要となるため、近くの地域包括支援センターや自治体窓口に相談しましょう。

自治体が行っている支援サービスは他にもあり、安否確認や外出支援、金銭管理など多岐にわたります。

ワ:意外といろんなサービスがあるんだね!知らなかった!

有料の場合もありますが、自治体の運営なら安心してお願いできますね。

他にも、民間企業が行っているサービスでは、見守り・安否確認サービスや高齢者世帯向けの食事配達サービスがあります。

見守り・安否確認サービスはIT技術を活用してセンサーで室内を監視するシステムを使用したり、郵便局員や電気・水道の検針員が声かけをしたりする訪問形式など、ご自身のお好きな方法を選択できますよ。

食事配達サービスは、安否確認にもなりますし栄養バランスの整った食事が摂れることから利用するメリットは多いと言えます。買い物に行く負担も減らせるので、身体が思うように動かなくなったら利用を検討してみるのもいいかもしれません。

ワ:いろいろなサービスが充実しているから、情報をキャッチするためにアンテナを張っておくことも大切だね!

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