紅茶が好きだけれどカフェインが気になるという人も少なくないのでは? そこで本稿では、長年日本紅茶協会の常任理事・紅茶鑑定士の田中哲氏による著書『おいしい紅茶を飲みたい人へ』(主婦の友社)から一部抜粋して、紅茶に含まれるカフェインについて解説します。
Q.眠る前に紅茶を飲んでも大丈夫でしょうか。
A.カフェインの影響度合いには個人差がありますので、自分の体で調べてみるのがおすすめです。
紅茶好きの国々では、朝から晩まで紅茶を飲むことが知られています。イギリスでは眠る前の紅茶も人気ですし、紅茶の生産国などでは遅い夕食後にも紅茶を飲んでいます。ミルクティーでもストレートティーでも好きです。紅茶には覚醒作用や利尿作用があるカフェインが含まれていることを説明しましたが、体への影響について考える場合、紅茶にはポリフェノール類やアミノ酸のテアニンなども多く含まれていますので、カフェイン単独で摂取するのとは同じではないようです。
カフェインの影響の出やすさや感じやすさは、個人差や体調にもかかわってくるようですので、ふだんから実際に眠る前に1杯飲んでみて、影響度合いを自分の体で調べてみるのがおすすめです。私個人の経験をお話ししますと、コーヒーは、夕方以降に飲むと寝つきが悪いのですが、紅茶に関しては問題なく、ミルクティーであればむしろよりよく安眠できる気がします。ご参考まで。