“サラリーマン大家”という言葉があるように、代表的な副業として「大家業(不動産賃貸業)」が知られています。さらに近年、伝統的な大家業以外に、会社員がはじめやすい“ユニークな投資”が増えていると、メガバンク出身のコンサルタントで『50代 お金の不安がなくなる副業術』(エムディエヌコーポレーション)著者の大杉潤氏はいいます。そんな「注目の新たなビジネス」について、具体例をみていきましょう。
100万円以下の初期投資で、月10万円の収益も…会社員の副業にピッタリな「賃貸ビジネス」とは【メガバンク出身のコンサルタントが解説】
会社員がチャレンジしやすい…注目の「キャンピングカーレンタル」
不動産以外の賃貸ビジネスとしては、自家用車やバイクを使わない時にレンタルするカーシェアリングが広がってきました。とくに日本の都市部では若者のクルマ所有離れが加速していて、自動車メーカーは大きな危機感を持っています。
“月4日の貸し出し”で収益はプラスに
そうした中で、今、キャンピングカーのレンタル事業が注目されています。Aさんは「鹿児島観光ガイド」という観光ポータルサイトを運営していて、子ども連れの観光としてキャンピングカーの需要があることに気づき、レンタルする事業を始めました。投資額とレンタル料金は次の通りです。
1.投資額:550万円(中古キャンピングカー購入)
2.レンタル料金:平日/1万9,800円(1日)、土日祝日/2万5,600円(1日)
ハイシーズンは10%増、リピート割引5%などきめ細かくレンタル料金を設定しています。月に3日の貸し出しができれば、ローンや税金など諸経費をまかなえて、4日目以降の貸し出しが収益になると言います。観光需要が回復してきた2023年3月は25万円の収益になったそうです。
B氏も楽しみながらさまざまな副業を手掛けている達人ですが、キャンプが趣味であることを活かし、マッチングサイトを活用したキャンピングカーのレンタル事業を始めました。
レンタル料金は1日1万6,000円で、コロナ禍でキャンプが隆盛になったことから、貸し出し時に利用者に1時間程度の説明をするだけで、いい時は月10万円程度の収益になっているそうです。
賃貸ビジネスについても、物販ビジネスと同様、自分が好きで得意なものに特化して、自分ならではの独自性や特徴を出して、楽しみながら行っていくのが秘訣です。みなさんも自分の好き、得意、強みを活かした副業を考えてみませんか。賃貸ビジネスは会社員が入り口として始めやすい副業です。
大杉 潤
経営コンサルタント/ビジネス書作家/研修講師