お金に好かれる人は、「ありがとう」と言っている

お金をもっとも引き寄せると確信する言葉が「ありがとう」です。

お金に好かれる人は、家族や同僚、カフェの店員さんにも、にっこり「ありがとう」といっている印象があります。とくに身近で「ありがとう」といわれている人は、「あなたは私にとって価値のある人ですよ」という賛辞のシャワーを浴びているようなもの。当然、「この人にはよくしてあげよう」と思うでしょう。

富裕層向けのビジネスをしている人が、「経済的にゆたかな人はクレームが少ない。きちんと意見はいうが『丁寧に対応してくれてありがとう』と収める余裕がある」といっていたことありました。「金持ち喧嘩せず」といいますが、余裕があるから喧嘩しないのではなく、争うのはリスクだとわかっている人が、金持ちになるのです。

「ありがとう」という言葉は、人間関係を潤してくれるだけでなく、自分自身でつぶやくことで、心のバランスをとり、明るく保ってくれる作用があります。

失敗しても「いい経験ができた。ありがとう」、人と別れるときも「楽しい時間だった。ありがとう」、窮地に立っても「まわりに支えられている。ありがとう」など感謝することで、〝自分がいまもっているもの〞に目が向きます。

「足るを知る者は富む」…“足りないもの”より“足りていること”に目を向けて

「足るを知る者は富む」という諺もあります。

人間は本能的に〝足りないもの〞に気持ちが向くようになっています。そこにとらわれると、自分で自分を苦しめ、〝足りているもの〞が見えなくなります。

「足りない」という飢餓感や欲望は強いエネルギーになりますが、大事なのは、その欲望がいまの自分のとって必要か、ただのないものねだりかを仕分けすることです。感謝する習慣のある人は、ほんとうに欲しいものだけに欲の力を発揮して、あとは満ち足りた気分で過ごすから、富むことができるのです。