第2条 自分のライフスタイルに合っている

自分の好きなことを自分のペースでやることがフランス人の国民性です。それが彼らのアイデンティティであり、ライフスタイルを作っている土台でもあります。そして、それに密接に関係しているのがもの選びです。

私は、いつでも心地良く過ごしていたい、無理はしたくない、素敵に歳を重ねていきたい、という理想のライフスタイルがあり、それを叶えてくれるのが身の回りのものたちです。

四季折々のお花を飾り、ワードローブには大好きなアイテムを揃え、眺めるだけで癒されるかごバッグやスーツケースを置き、自分を引き上げてくれる名品を味方に持つのもそのためです。

また、バーキンでいえば、日本では25や30の小さめサイズが人気ですが、私はバッグにノートパソコンを入れて持ち歩きたかったので、大きいサイズの35しか選択肢にありませんでした。

しかし、それほどものを持ち歩かない人には大きすぎるかもしれません。

ものは自分のライフスタイルに合っているからこそ、活躍の幅が広がるのです。

第3条 自分が選んだものに誇りを持って、使い切る

「今、自分にとって必要な分だけ買う」という習慣は、生活に大きく影響を与えています。そして「使えるまでとことん使い切る」ことも習慣になりました。

ものにも命があります。それはブランドや金額に関係なく、たとえ100円であったとしても自分が本当に大切にしていきたいものなのか、その命を使い切れるのか、常に向き合うようにしています。

命の長さは、ものによって当然違ってきます。

洋服なら、着ているうちに穴が空いたり、ほつれてしまったりということもあります。

穴やほつれはリペアするけれど、生地が傷んでしまったから買い替える、ということもあるでしょう。

ものの命をどのように終えるかは、自分の基準。

単に「最後まで着る=ボロボロになるまで着続ける」というのではなく、使っていくうちに「そろそろお別れだな」と思うときが「ものの寿命」だと思っています。