一生ものの名品はどうやって選べばいいのでしょうか? 一生というと、この先の人生でずっと使うものを選ぶことに対して、どのような基準でものを選んだらよいか考えてしまう人も多いのではないでしょうか。著書『年齢を重ねるのが楽しみになるフランス流のもの選び』より、YouTubeでフランス流シンプルシックな暮らしについて発信をしているKatie氏が解説します。
一生ものは今の自分より格上のものを選ぶ
私がものを選ぶ基準は、「最後まで使い切れるかどうか」がとても重要です。
ものは使いこなしてこそ、その真価を発揮し価値を高めてくれるので、使い切る自信がなければ、安易に手を出しません。これは一生ものも消耗品も同じです。
ただ、一生ものを選ぶ際は、消耗品にはない重要な視点があります。それは、今の自分ではなく、将来の自分が持つ姿をイメージすることです。
ある程度値の張るものが多いことから、欲しいと思ったらすぐ購入、というわけにはいきませんが、手に入れたいと思ったときに考えることは、今よりも10年、20年、さらにもっと先の未来のイメージです。
一生ものとは、自分と一緒に歳を重ねながら長く寄り添い合い、使い込むほどに魅力を増していくものです。
その真価は、購入当時の初々しさではなく、使われ続けた経年変化にあります。となれば、持ち主も10年後、20年後の「こんな自分になりたい」を想像して選ぶことに価値があります。
言い方を変えれば、イメージする未来の姿で選び方も変わってくるのです。
そして、一生ものは手にした瞬間から、使うたびに「なりたい」イメージに自分を引き上げてくれます。
だからこそ、一生もののブランドを選ぶ際には、今の自分が持つのにちょうどいいものより、格上のものを選ぶのがおすすめです。
ブランドの持つ風格が、持ち主の格をも引き上げてくれて、さらに、「ブランドに負けない自分になりたい」というモチベーションにもなるからです。
歳を重ねていけば、いつの間にかブランドの持ち主たるに相応しい自分に成長させてくれるはず。
Katie