海外旅行中、「ああ、英語が話せれば…」と思う場面に遭遇したことがある人も多いのではないでしょうか。英語で心地よいコミュニケーションをとるのは簡単ではないと思われがちですが、「難しい文法は必要ありません。とりあえず自分の希望意思を伝えればいい」と、国内外さまざまな場所への旅行歴が豊富なファッションスタイリストの地曳いく子氏は言います。地曳氏の著書『大人の旅はどこへでも行ける 50代からの大人ひとり旅』より、詳しく見ていきましょう。
欧米では特に「サンキュー」と言う癖をつけておく
もうひとつ忘れてはいけないのが「Thank you サンキュー」です。特別なお礼という意味ではなく、何かを買った時、何かをしてもらった時は必ず言うようにしています。もう条件反射で「サンキュー」です。
例えばレストランで料理や飲み物が運ばれてきた時、フロントで部屋の鍵を受け取った時、ドアを開けてくれた時、買い物をして会計を済ませた時など、もう毎回毎回しつこいくらいに「サンキュー」って言ってみましょう。
欧米の考え方で、人が人に何か奉仕をする仕事は、神様の代わりに他の人に奉仕をしているという考え方があるようで、何かしてもらったら本当に条件反射くらいの勢いで皆さん「サンキュー」と言う習慣があるみたいです。
お金持ちの人ほど「サンキュー」を連発している気もします。ホテルやジムのお掃除のスタッフやお料理を運んできてくれた人、店員にまでとにかく「サンキュー」を連発しています。日本には「お客様は神様」という考え方がありますが、欧米では、「サービスしてくれる人が神様(代理)」なのかもしれません。
スマイルと「サンキュー」は0円です。慣れないですがその土地の習慣に従って「サンキュー」と言う癖をつけましょう。言いそびれると「何あの無愛想な人」って思われてしまうかもしれません。時にアメリカではそうしましょう。
国によって事情が違うこともあるかもしれませんので、周りのお客さんをよく観察してみて「サンキュー」と言うタイミングを計りましょう。