「もしかしたら必要になるかも…」と、何かと荷物が増えがちな旅行。とはいえ、重い荷物ではせっかくの旅行も楽しめず、体も疲れてしまい、いいことなしです。今回は、国内外さまざまな場所への旅行歴が豊富なファッションスタイリストの地曳 いく子氏の著書『大人の旅はどこへでも行ける 50代からの大人ひとり旅』より、少ない荷物でもお洒落を最大限楽しむコツを紹介します。
旅ファッションは「楽が一番」
飛行機でも列車でも、長距離移動の時のファッションは楽が一番です。飛行機から降りてすぐにそのまま仕事の打ち合わせがある時などは、ある程度ちゃんとした格好をしますが、それでも、基本は「体が楽な服」です。
長い時間同じ姿勢で座っているのですから、ゴムのウエスト(これが重要)のパンツやスカートやワンピースなど、体を締め付けないスタイルが最適です。
冷房対策として、半袖や長袖など肩を丸出しにしない服であること。ノースリーブの服の場合は、上に羽織るカーディガンやパーカーなどがあるといいと思います。それも軽くてシワになりにくいものがおすすめ。さらにUVカット加工がしてあるものでしたら旅先でも活躍しますよね。長時間同じ姿勢のまま着ているものなので、肌触りの良い生地のものを選びましょう。
冷房に強い私。飛行機に乗った直後は「平気、涼しくていいわ」とノースリーブワンピース1枚でイキがっていたのに、2時間3時間と時間が経つにつれ、肩から首、そして体全体が冷え切ってしまったことがありました。
そんな体験から長時間の移動には袖付きの服か、カーディガンなどいわゆる「羽織りもの」を持参します。薄手のスカーフ1枚でもかなり違いますよね。
移動時はサンダルでも「緩めの靴下」を
また、サンダルでも革靴でもスニーカーでも基本素足派の私ですが、移動の際はかさばらない緩めの靴下も持っていきます。足首が冷えるとむくんで脚が太くなってしまいますからね。靴下を履いて、たまに足首をぐるぐる回すとむくみ対策もバッチリです。
通路側の席を選んでまめにトイレに行くこともおすすめします。長時間座ったままですと、血液のめぐりが悪くなりますから。