「痩せ見え」は女性にとって永遠のテーマといっても過言ではありません。体型カバーの着こなし術は数あれど、「年齢を重ねるとおしゃれのセオリーが変わってくる」と、グッドエイジスタイリストの花本幸枝氏はいいます。花本氏の著書『今日からもっと自由に楽しく 60歳からの着こなし』より、60代からの“痩せ見え”を素敵に叶える、着こなしのコツを紹介します。
「デザイン」や「色」より重要な、服選びのコツ
3.上下同じ色を合わせる(セットアップ)
最近ではセットアップと言って、上下同じ色、同じ素材の洋服がたくさん出ています。これはコーディネートがラクなだけでなく、上下同じ色を着ることで、簡単に縦ラインがつくれます。
おしゃれに自信がないと思われる方は、ここから始められると良いでしょう。
4.大切なのはサイズ感
洋服を選ぶのに、まずはデザインや色で決めますが、それ以上に重要なのがサイズ感です。サイズ感とは、ゆるみ感と言い換えても良いでしょう。体にぴったりしているシルエットのものがスッキリ見えるとは限りません。
むしろ適度なゆるみがあるほうが痩せて見える場合がよくあります。いつも着ているブランドのものでも、デザインや素材によって、サイズが微妙に違うこともよくあります。
たとえ1,000円のTシャツであっても、いつものジーンズであっても、必ず試着をしてから購入しましょう。そのシーズンのトレンドによっては、いつもよりも大き目を選んだほうがおしゃれな場合もありますし、タイトに着たい場合もあります。
最近はビッグシルエットのものが流行っているので、Mサイズの人がXLサイズを着ることで、ベーシックアイテムがトレンドアイテムになる場合もあります。ユニクロやGU、ZARAなどサイズ展開が多いブランドは、必ず2サイズ以上を試着してください。場合によっては、メンズのSサイズも試着しましょう。
私は、ウエストをシェイプしていないシルエットが好きなので、トップスはメンズのSサイズをよく着ます。
最終確認は「全身鏡から1.5m離れて」が鉄則!
最後はいつもの通り、全身が映る鏡の前から、1.5メートル離れてバランスを確認しましょう!
サイズ感も、デザインのひとつです。サイズ感によって、痩せて見えたり、太って見えるだけでなく、おしゃれに見えたり、もっさり見えたりします。
表記のサイズにとらわれず、ちゃんと試着をして、ご自分の目で確かめてください。これこそが、試着のいちばんのポイントです。
花本幸枝
グッドエイジスタイリスト