「センス」=その人がいちばん輝けるスタイル

多くの方から、「センスはどうやったら磨けますか?」と聞かれます。もしかするとみなさんも、「センスの良さは特別なもので、生まれつきや環境では?」と思われているかもしれませんが、「センスは、誰でも確実に上げること」ができます。

私が考えるセンスとは、その人がいちばん輝けるスタイルです。その人の好きなもの、似合うもの、大事にしていることがベースになりますから、人それぞれなのです。

センスは「知識×経験」でアップする

「知識」とは、何色が流行っているとか、どんなデザインが今年らしいかというトレンド情報ではなく、「この年齢だからこその、着こなしのルール」です。

トレンドは、40代くらいまでならとても効果的ですが、私たち世代になると、むしろ老いを強調させてしまう場合があります。それよりも大事なのは、「気になるところをカバーするノウハウ」ではないでしょうか。

年齢と共に、いろんな悩みが出てきます。顔がくすんできてなんとなく疲れたように見えるとか、お肉のつく場所が変わって、何を着てもスッキリ見えないとか。これをカバーしながら素敵に見せる知識が、いちばん大事です。

それには、「目の錯覚」を利用し、「メリット、デメリットを天秤にかける」ことをおすすめします

顔を小さく見せたくて、タイトなヘアスタイルにすると、逆に顔が目立って大きく見えます。パーマでボリュームを出して多少頭が大きく見えても、顎をスッキリとさせると痩せて見えます。黒を着て引き締まって見せるのと、レフ板効果の高い白を着て顔映りを明るく見せるのと、どちらが今のご自分に効果的かを比べてみる、とかです。

これこそが、若いころとは違うルールです。

次に、「経験」についてお話しします。

いろんな洋服を、たくさん着ましょう!  買わなくても良いんです。とりあえず、試着をしてみてください。みなさん、自分に似合うものを決めつけていませんか? たとえば、細く見せるために黒しか着ないとか、スキニーパンツにチュニックを合わせて腰回りをカバーして痩せて見せるとか……。

確かにそれが素敵に見える時代もありましたが、ファッションも私たちも、年と共に変化していきます。今までお気に入りだったコーデが、急に似合わなくなることは、誰もが経験しますよね。

若いころは袖も通さなかったデザインも、しっくりと似合うようになることもあります。そこがファッションの面白いところです。

試着室に入って着替えるのは、ちょっと面倒かもしれませんが、それを重ねることで、確実に経験が増えてセンスアップしますから、その価値は十分あります!