360度に映し出された映像の中で様々な体験ができるVR(バーチャル・リアリティ:仮想現実)。エンターテインメントの領域で多く活用されてきましたが、実はビジネスでの活用も進んでいます。VRの最新技術、ビジネス事例、トレンドについてご紹介します。※本稿は、テック系メディアサイト『iX+(イクタス)』からの転載記事です。
買い物、旅行、物件選びも!身近で活用広がるVRの世界。今後の動向も大胆予想 (※写真はイメージです/PIXTA)

最新VR機器(ヘッドマウントディスプレイ)の優れた性能

今でもやはり主流となるのは、頭に装着するゴーグル状のディスプレイである「ヘッドマウントディスプレイ(HMD)」です。本体さえあればVRを体験できる「スタンドアローン型」のほかに、パソコンやゲーム機に接続したり、スマートフォンをセットして使うモデルも登場しています。以下、いくつかご紹介します。

「HTC」が販売するスタンドアローン型のヘッドマウントディスプレイ「VIVE FLOW」は、「6DoF」に対応し、軽量でコンパクトでありながらも高い自由度を誇ります。高機能で操作性にも優れており、扱いやすいモデルです。

「Meta」のスタンドアローン型のヘッドマウントディスプレイ「Meta Quest 2」は、高画質な映像、音響のバランス、充実したコンテンツで人気の高いモデルです。コードレスなので扱いやすく、ゲームやフィットネスの利用に向いています。

SONYが開発した「PlayStation VR2」は、「PlayStation®5」と接続して使う、ゲームファンが注目するモデルです。これまでのPlayStation用のヘッドマウントディスプレイよりも遥かに高い解像度を実現し、より鮮明に構築された仮想空間を楽しめます。

「400-MEDIVR9」は、「サンワサプライ」が販売しているスマートフォン向けのモデルで、ほぼすべてのスマートフォンに対応しています。眼鏡をしたままでも利用でき、ダイヤルで調整できたり、イヤホンを通すスリットがあったりと、安価ながら使い勝手のよいモデルです。

また、最近では眼鏡型の「MRグラス」にも注目すべきモデルが登場しています。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

「Microsoft」のスタンドアローン型MRグラス「HoloLens 2」は、前モデルに比べて着用感が改善し、解像度やハンドトラッキングの性能も大幅に向上しました。スタンドアローン型なので単体でも動作します。

 

2023年現在のVRの将来性。注目のフルダイブ技術とは

これまでみてきたように、近年ではさまざまな分野でVRの導入が進んでいます。

最後にVRの将来性を考えるうえで欠かせない「フルダイブ技術」についてご紹介します。

「フルダイブ技術」とは、仮想現実と五感を接続することで、「意識全体が仮想世界に入り込める」とする概念です。近年の急速な技術革新により、早ければ2030年頃には技術が確立するのではないかという意見もあります。

一方で、フルダイブを夢物語にすぎないという意見もみられます。いずれにせよ、今後ますます現実空間と仮想空間の距離は縮まっていくでしょう。さらなる研究の結果が待たれるところです。

 

 

飯塚祐世

株式会社スタルジー代表取締役。新卒でベンチャーの WEB 制作会社にエンジニアとして就職。3年後に介護・医療系のメガベンチャーである株式会社エス・エム・エス(東証プライム上場)に転職し、エンジニア兼マーケターとして従事。その後起業をし、WEB システム開発や WEB マーケティングを主な事業としている。