株式会社幻冬舎ゴールドオンラインが運営する「話題の本.com」では、2022年3月10日(木)、著書『デタラメ受験戦争 失われた「学びの本質」』を刊行した株式会社花咲スクール代表取締役・大坪 智幸氏のインタビュー記事を公開しました。
本インタビューでは日本の教育にはどんな問題点があるのか。子どもの未来のために必要な教育とは何か。そして、本質的な学力を身につけさせるため学習塾はどのような役割を果たすべきなのか、教育現場の最前線で模索する大坪氏に聞きました。
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https://wadainohon.com/pickup/hanasaki-school/
インタビュー記事 一部をご紹介
▼【著者インタビュー】子どもたちに未来を生き抜く力と本質的な学力を身につけさせる、これからの学習塾の役割
――著書『デタラメ受験戦争 失われた「学びの本質」』刊行のきっかけをお聞かせください。
時代が急速に変化している今、教育業界にも変革が求められています。例えば、小学校では英語やプログラミング教育が始まりましたし、中学校では新たな学習指導要領が定められ、思考力や読解力がより問われる内容に変わりました。これらの狙いは、AI(人工知能)などが普及する未来でも生き抜けるよう、テクノロジーを使いこなし、多様な人々と共働できる力を養うことにあります。
こうした中、学習塾に寄せられる期待はさらに大きくなっています。ところが、すべての学習塾が使命感に燃えているわけではありません。むしろ私は、教育よりビジネスを優先する学習塾が増えているのではないかと感じています。彼らは子どもより、自社の利益を優先しているのです。
こうした状況に対し警鐘を鳴らすこと。そして、本当の意味で「子どものためになる教育」を行うため、学習塾と保護者はどうすべきか考えてほしいと思ったことが、この本を書いた最大の動機です。
――学習塾が担うべき役割が大きくなっているというお話ですが、背景には何があるのでしょうか。
最大の原因は、学校の教育力が低下していることです。第2次ベビーブーム時代後に採用されたベテラン教師たちが、この10年ほどで大量に定年退職を迎えました。一方、学生の間に「教師は大変な仕事だ」という評判が広まったことなどが影響し、教員採用試験の倍率は徐々に低下しています。
そのため、十分な能力・資質を持たない教師が増えているのです。例えばある公立中学校では、夏休みに「学習塾に通っている生徒は学習塾のワークを1冊、通っていない生徒は市販のワークを1冊やって提出する」という宿題が出されていました。学習塾や生徒の自主学習に丸投げするという信じられない内容で、私は唖然とするとともに、教師の質が下がっている現状を肌で感じました。
学校全体の現場対応力も、以前より落ちていると感じます。その実態を明らかにしたのがコロナ禍です。どの学校にも早急なオンライン対応が迫られましたが、うまく乗り越えられたのは一部の私立校と、私たちのような一部の学習塾だけ。公立校ではオンライン教育を導入することで手一杯で、「オンラインの特徴を生かし、どうやって学力を伸ばすか」という高いレベルの取り組みができていたところはほとんどありませんでした。
ーーーーーー以上記事一部抜粋ーーーーーー
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【著者インタビュー】子どもたちに未来を生き抜く力と本質的な学力を身につけさせる、これからの学習塾の役割
https://wadainohon.com/pickup/hanasaki-school/
◆書籍情報
知育と徳育の両面から指導すれば子ども一人ひとりの生きる力を引き出せる
「塾屋」が提言する学びの本質とは――
学校も保護者も民間教育も、子どもたちが社会で生きていく力を育てるという教育の本質を見失ってしまっています。
そこをなおざりにしたまま、ただ受験の勝利だけを目指すような
「デタラメ受験戦争」ともいえる状況が蔓延しています。(「はじめに」より抜粋)
子どもの教育について悩みを抱える親は多いことと思います。
むしろ、まったく悩みがない人のほうが少数派のはずです。
変化が速く先行きの見えないグローバル社会を生き抜くために、しっかりとした学力をつけさせたい、そのために少しでもいい高校・大学に進学させたい――。
教育に唯一絶対の「正解」はありません。
時代が変われば、それとともに必要な教育も変わっていきます。
昔であれば、教科書的な学力を定着させて受験に成功させればそれでよかったのかもしれません。しかしこれからの時代はそれだけでは不十分です。
刻々と変化する社会をたくましく生き抜いていける学力とは何か。
そしてその学力を育てる教育とはいったいどういうものか。
学習塾を経営し自ら教壇に立って指導をする著者は、現在の受験本位の教育は本当の意味で子どものためになっていないことや、さまざまな「デタラメ」が横行していることに警鐘を鳴らします。
現代に求められる教育の本質について考察し、知育と徳育を兼ね備えた真に必要とされる教育のあり方を提言する一冊です。
◆著者
■ 大坪 智幸/オオツボ トモユキ
1984年、埼玉県春日部市生まれ。
埼玉県内某進学校へ入学。一浪の末某私立大学へ入学。
塾講師のアルバイト、車、バンドに明け暮れる。
塾講師のやりがいと楽しさを感じ、今の仕事の原点になる。
卒業後、日本郵政、ディーラーでの営業職などを経験したのち、社会の矛盾を感じ27 歳で教育業界に転身。通信制高校と塾講師を掛け持ち、激務から肺炎を患い生死をさまよう。
2014年、県内大手学習塾に入社。
2016年、フランチャイズとして独立、株式会社花咲スクールを設立。
2019年7月、完全独立、花咲スクール本部校、開校。
2021年6月、精神鍛錬のため居合道入門、10月、民間教育の在り方の体系化とMBA取得を目標に大学院プレ受講開始。
2022年春、本科入学。
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