投資対象としても人気が高まっている「マレーシア」
滞在型余暇の普及活動を行っている『一般財団法人ロングステイ財団』が毎年実施している『日本人が住みたい国ランキング』調査で、14年連続で第1位を獲得しているマレーシア。なぜここまで日本人に人気なのでしょうか?
「マレーシアは1年を通じて温暖な気候で過ごしやすく、治安がいいのが特徴です。また、物価は日本の3分の1程度。医療と教育の水準が高く、移住しやすい環境が揃っているのが人気の理由です。NHK紅白歌合戦に出場したこともある日本の歌手がマレーシアに移住し、その様子がTVで放送されたことでも話題になりました」
移住先として人気のマレーシアですが、投資対象としての人気も高まっているといいます。
「マレーシアの人口は日本の4分の1程度ですが、平均年齢は約28歳と若く、日本の約49歳とは20歳以上の差があります。経済成長率は約5%と安定しており、人口の増加とともに、ますますの経済成長が見込めます。また、数多くの有名観光地があり、2019年は2,600万人もの外国人観光客が訪れるなど観光業も盛んです。
名目GDPは2020年は新型コロナウイルスの影響で落ち込みましたが、2021年は早くも回復の兆しを見せています。この力強い回復の要因の一つに、マレーシアは石油や天然ガス、鉄鉱石などの天然資源が豊富で、貿易収支が毎年黒字となっていることが挙げられます(図表1)。
このように、マレーシアは安定した成長を続けており、有力な投資先として多くの海外投資家が注目しています。また、安定という意味では、マレーシアには地震がなく、他の東南アジア諸国と比べて自然災害が圧倒的に少ない点も見逃せません。さらに、多民族国家でありながら他の新興国と異なり紛争がなく、カントリーリスクが非常に低いことも特徴です」
ハワイの2倍の観光客が訪れる「マラッカ」の魅力
経済成長が見込めるマレーシアでは現在、様々な都市で大規模な開発が進んで活況を呈しており、マラッカ海峡で有名な都市「マラッカ」もその一つです。マラッカは、シンガポールとマレーシアの首都であるクアラルンプールの中間に位置しており、「マラッカ海峡の歴史都市群」として世界遺産に登録されています。
「マラッカは、ハワイの2倍の年間1,800万人以上の観光客が訪れる人気の観光都市です。東西貿易の交易点だった歴史があり、西洋諸国による支配の名残りを示す建造物が数多く現存し、"世界遺産都市"に認定されています。日本でいうと、京都や奈良のような都市です。また、観光だけでなく、日本のホンダやパナソニックをはじめ、世界中から500社以上の工場が進出しており、活気に溢れています」
現在マラッカでは、今後15年間で約2兆6,000億円の投資を呼び込む『M-WEZプロジェクト』が州政府主導で進行中で、新しい経済特区を開発しています。プロジェクトの総開発面積は山手線の内側の1.5倍程度にもなり、毎年2万人の雇用が創出されるといいます。
「弊社は、『M-WEZプロジェクト』の先陣を切り、高さ250mの9つのタワーからなる『THE SAIL(ザ・セイル)』を建設中です。5つ星ホテル、レジデンス、オフィス、高級ショッピングモールなどが入る大型複合施設で、オープンは2026年を予定しています。
"帆船"をイメージしたこの『THE SAIL』は、完成前から数々のデザイン賞や開発賞※を受賞し、世界中の注目を集めています。そのため、竣工した暁には、マラッカの新たなシンボルとなるはずです」
※BEST ICONIC DEVELOPMENT賞(マラッカのシンボルとして認められた賞)、BEST Commercial Development賞(マレーシアで最も投資価値のあるプロジェクトに選ばれた賞)など
次回は、マレーシアのマラッカに新たに誕生するランドマーク『THE SAIL』の全貌と投資対象としての魅力について掘り下げていきます。