コロナショック以後、世界経済は先行きの見えない不透明感に包まれています。株式市場や為替市場も不安定性を増すなか、安定的な資産運用をかなえる投資対象が見つからず、頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。本記事では、そのようなニーズに応える投資商品のひとつ「太陽光発電ファンド」について、株式会社フィンテックエナジーの代表取締役、武田雄大氏から概要をうかがいました。前編・後編の2回に分けて紹介します。

太陽光発電投資の「魅力」と「課題」

多くの投資家の方々がご存じのように、太陽光発電投資は、20年間続くFIT(固定価格買取り)制度のもと、高い収益利回りを安定して得られる投資対象として人気を集めてきました。また、太陽光発電はCO2の排出がない環境配慮型システムとしての側面も評価されており、再生エネルギー投資に関心のある投資家の方々からも注目されてきました。

 

私たちも親会社である株式会社エナジーリンクスにおいて、太陽光発電所の購入を希望する投資家と、売却を希望する事業者とをマッチングするWebサイト、『メガ発』を2013年から運営しており、実に1000件を超えるマッチングを実現させてきています。

 

 

とはいえ、太陽光発電所への投資・維持管理にあたっては、下記のようなデメリットもあります。

 

●一般的に、1件あたりの初期投資額は最低2000万円程度からと、一定の資金量が必要

 

●太陽光発電所の立地は人口の少ない地方の山間部・海沿いなどが多く、訪問やメンテナンスには時間や手間がかかり、負担が大きい

 

これらは非常に大きな問題であり、投資家の皆さんが躊躇する理由の多くはこの点にあるのではないかと感じていました。

 

そこで、私たちがこれらの問題解決のために提案するのが、ファンドの仕組みを用いて太陽光発電所に投資する「太陽光発電ファンド」です。

太陽光発電ファンドへの出資で、収益が上がる仕組み

「ファンド」とは、複数の出資者から出資された資金をまとめ、ファンドを運営する営業者が何らかの対象に投資して運用し、そこから得られた収益の一部を出資者に分配する仕組みのことです。

 

今回、当社が提供する『メガ発ファンド』について、具体的にわかりやすくご紹介しましょう。

 

太陽光発電ファンドにおいて、投資家はまず、ファンドを運営する営業者と匿名組合契約を結び、匿名組合員として営業者に出資をします。営業者は、集められた資金で太陽光発電所を購入し、売電事業を行います。そしてその事業収入のなかから、運用経費や営業者報酬などを除いた残りを、出資割合に応じて投資家に分配するというのが基本的な仕組みです。

 

ごく簡単にいえば、「多くの人が少しずつお金を出しあって、太陽光発電所を購入して運用する」ということです。

 

私たちは『メガ発ファンド』というサービス名の太陽光発電ファンドの募集を行っていますが、ここでは、現在募集中の商品である「太陽光プロジェクト1号」について説明しましょう。

 

出資単位は「1口50万円」であり、募集数は111口です。つまり、最大募集総額は5550万円です。この5550万円の資金で、栃木県佐野市にある太陽光発電所3基を購入します。

 

「太陽光プロジェクト1号」の運用開始は、2021年4月から。9年間(2021年4月~2030年3月まで)の運用を行う予定です。運用期間中は、毎年一定の出資額の返済と、分配金の支払いが行われます。そして、9年間の運用後は、太陽光発電所を売却して運用終了となります。

通常の太陽光発電投資と違い小額から手間なく投資可能

通常の太陽光発電投資と比較した際の、太陽光発電ファンドのもっとも特徴的なポイントは「小口の資金で投資ができる」という点です。先にも触れたように、通常の太陽光発電投資では多くの場合、最低2000万円程度からの投資金額が必要です。

 

一般的な太陽光発電投資の場合は、必要な資金の全額を自分で用意するか、あるいは金融機関等から融資を受けなければ投資は不可能です。富裕層などの資金に余裕がある方はともかく、一般の会社員の方などには、かなりハードルが高い投資対象だといえるでしょう。

 

 

しかし、太陽光発電ファンドの場合、当社提供の『メガ発ファンド』なら1口最低50万円からと、投資資金の単位はぐっと低くなります。もちろん資金に余裕があれば、10口、20口といった単位でまとめて投資することも可能です。ご自身の予算や資産状況に応じて無理なく投資できる点がファンドのメリットなのです。

 

また、通常の太陽光発電投資であれば、投資後の運用管理も基本的に自身の手で行わなければなりません。賃貸不動産物件などとくらべれば、管理の手間は少ないといえますが、それでも発電機器の故障リスク、雑草の除去、清掃、災害時の対応など、考えるべきことややるべきことは多岐にわたります。ファンドの場合は、そういった管理をファンドの営業者側で一手に行うため、投資家の手を煩わさない点もメリットです。

 

さらに、私たちの『メガ発ファンド』では、発電所に事故等が発生するといった事情により売電ができなくなった場合に、収益の一定部分が補償される売電補償保険に加入する予定です。個人で太陽光発電投資を行う場合、こういった保険への加入がなされるケースはほとんどなく、売電ができなくなった際のリスクヘッジが難しいという問題がありました。その課題に対応できるという点も、ファンドならではのメリットだといえるでしょう。

太陽光発電ファンドは、本業アリの多忙な方にも最適

太陽光発電ファンドを投資対象としてみた場合の最大の魅力は、長期間にわたって安定した収益を期待できる点です。

 

太陽光発電事業は、FITにより売電価格が固定されています。もちろん、太陽光発電は天候によって発電量に変動はありますが、株や為替のような動きとは違い、一定の範囲で収まるものです。さらに不測の事態には、先に触れた売電補償保険などを活用して対応します。

 

また、会社員などの本業があり、多忙な方にとっては、一度投資すればあとはファンドの営業者任せで「ほったらかし」にでき、メンテナンス等がまったく不要な点も、大きな魅力になると考えています。ただし、太陽光発電ファンドは、元本および利回りが保証されている商品ではありませんので、その点は十分考慮いただければと思います。

 

上記でご紹介した「太陽光発電ファンド」の魅力や特徴をご理解のうえ、資産ポートフォリオの一部として組み入れることを検討されてみてはいかがでしょうか。

 

【注意喚起】
・株式会社フィンテックエナジーが募集(私募)の取扱いを行うファンドへの投資は、元本が保証されているものではなく、損失が生じる可能性があります。
・各ファンドの目標利回り(年率・税引前)及び目標分配率(税引前)は、事業計画上の目標値であり、収益分配が保証されているものではありません。
・ファンドへ投資される場合、お客様には振込手数料・申込手数料等の各ファンド所定の手数料をご負担いただきます。また、各ファンドの保有期間中、各ファンド所定の手数料、運営にかかる費用等を間接的にご負担いただきます。
・各ファンドの保有期間中、原則として、ファンド持分の中途解約を行うことはできません。
・各ファンドのリスク、手数料その他契約条件の内容や性質等の詳細については、各ファンドの契約締結前交付書面、匿名組合契約約款等に記載されています。これらをよくお読みになり、十分にご理解のうえ、投資の最終決定はお客様ご自身の判断と責任において行ってください。

【募集取扱業者】
株式会社フィンテックエナジー
第二種金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第3169号
一般社団法人第二種金融商品取引業協会加入