祖母の教えを「小説」にして次世代に伝えた不動産王

Sponsored
幻冬舎ルネッサンス新社
祖母の教えを「小説」にして次世代に伝えた不動産王

今回は、祖母の教えを「小説」にして次世代に伝えた、ある不動産王の事例を見ていきます。※本連載では、毎回ひとつの事例をあげ、今なぜ社長作家が激増しているのか、そして、本を出すことでどんなドラマが生まれるのかを探っていきます。

「祖母の教えを、次世代の人々にも伝えたい」

草野馨氏は言わずと知れた北海道の不動産王である。

 

総資産200億円を有する会社を一代で築き上げたその人生は、まさに“波乱万丈”という言葉がぴったりである。北海道の山奥で生まれ、幼くして父を戦争で失い、すぐに母とも離別することになった。

 

両親もなく、才学もなく、金もなく・・・

 

当時はまさに「裸一貫」であったが、自身が成功した理由として祖母から教わった「心の教育」があったと草野氏は語る。

 

小学校を劣等生として卒業し、同級生達が新たな中学生活に胸を膨らませている頃には勉強への苦手意識が強くなっていた。そんなときに祖母は、

 

「外国人にエジソンという人がいる。その人は学校に行かなくても世界一の発明王になったのだから、馨ちゃんも心配ないよ。但し、中学を卒業するまでに道徳・慈愛、信念・約束を守るなどを身に付ければ良い。そして、そして馨ちゃんは好奇心が強く、何でもやってみなければ気が済まない性格と行動力があるから心配いらないよ」

 

と励ましてくれた。

 

祖母はいつも優しく、怒られた記憶がなかった。周囲は「そんなに甘やかしていたら、将来ろくな大人にならない」と揶揄していたが、祖母は独自の教育方針で育ててくれた。

 

高校へ進学しても勉強は性に合わず、2年で自主退学した。知り合いから反社会組織に入らないかと勧誘されたことを祖母に報告したときは、

 

「長く暗いトンネルでも必ず向こうに明かりが見えてきます。近づいていくと、その明かりは少しずつ大きくなっていきます。諦めない、投げ出さないで前へ進むと必ず道が開けてくるものです」

 

その言葉で、自身が変わらなければダメだと気付かされた。そうした「心の教育」があったからこそ、社会に出てから常に感謝の気持ちを持つこと、何事にも立ち向うことができた。

 

 

現代はインターネットが発達して、暮らしが豊かになったものの、心は貧しくなったと草野氏は感じている。祖母の教えはまさに現代に必要なものであると感じ、それを残したいと思ったときには筆をとっていた。祖母の心の教育を表現した小説「人生は冒険旅行のようなもの!!」は、全国の大型書店を中心とした多くの書店で面出し展開されている。

 

「小説を書くことは次世代にバトンを渡すこと」

 

そう語る草野氏はこれからも筆をとり、自身の人生で学んだことを次の世代へ伝えていくだろう。

 

 

草野馨 著

『人生は冒険旅行のようなもの!!』

 

人生は"心の教育"で成功を掴む。
私はこうして北海道の不動産王となった。
裸一貫から成功を掴んだ男の豪快で痛快なノンフィクション物語。


戦後から現在まで、常に死と隣り合わせに時代を生き抜いてきた男の物語。その成功の裏側には何があったのか・・・

北海道のとてつもない奥地の山村で育ち、「両親もなく」「才学もなく」「金もなく」そんな男が突然実業家になり、総資産二百億円を有する会社を築けたのは何故か。

不思議な出会い、政治への道、難病、獄中生活まで、様々な体験をして生き抜いた。それは天命か、偶然か、必然か・・・