「太陽光発電」拡大の鍵は送電網との連結

電気料金が高額なスリランカでは環境意識の高まりもあって、家庭用の太陽光発電がじわりじわりと広がり始めています。その動きを後押しするのが、送電網と各家庭を結ぶネット・メータリングというシステムです。これによって消費しきなかった自家発電分が無駄にならずに済むようになりましたが、まだ問題はあるようです。

米国では主流の「ネット・メータリング」

ネット・メータリング・システムによって、高額な電気料金に苦労している消費者が救われ、スリランカのグリーン・エネルギー発電が促進されるかもしれない。ネット・メータリングとは、自宅の発電システムとメインの送電網とを結びつけるもので、家庭に設置されたサービス・パネルとメーターを通じて両者は連結される。

 

操作や維持管理が簡単であることに加え、余計なスペースを取らないことが利点となって、スリランカにおける自家発電は太陽光発電が主流になっている。しかし再生可能エネルギーはオン/オフの切り替えができず、また蓄電池は恐ろしく高額なため、各家庭で創られた電力の多くは無駄になってしまいがちで、恩恵を受けることが少なかった。またバッテリーを設置しない限り、日中しか使えないことも短所であった。

 

それがネット・メータリングによって家庭の太陽光発電と送電網を連結するということは、電気の貯蓄システムを導入することと同じことであり、無駄に電気を生産するという問題が解決されることになる。

南アジア諸国の中でも高い電気料金

一年中、日光を浴びることのできるスリランカの気候は、大量に無料のエネルギーを創り出すのに適している。屋根に取り付けたソーラーパネルから、ネット・メータリングに連結させられたこのエネルギーを活用することで、スリランカ家庭の電気料金を大幅に削減することが可能だ。

 

このネット・メータリング・システムを導入するには、セイロン電気委員会、サステイナブル・エネルギー局、ソーラーパネル事業者らとのわずかな手続きで済み、そして驚くほど低コストで済む。もっとも恩恵を受けるのは、45ルピー/ユニットという高い料金設定で高額な電気料金を支払っている消費者だ。高額所得者などを対象に、大量の電力を消費している人々には、高額な電気料金設定が課せられている。

 

システムを導入するにあたり、消費者はシステムの容量を決めるため、CEBから直近の消費電力量の見積りをもらって、SEAにシステム導入の許可申請を行う必要がある。その後、業者からシステムを購入し設置する。そして最終的に電気料金の取り決めについて契約を交わす。NDB銀行・サンパス銀行・パン・アジア銀行はシステム導入に対するローンを提供している。

この連載は、GTACが提携するスリランカのメディア「ECHELON」2015年10月号に連載された「GeneratIng your own power」を、翻訳・編集したものです。

連載スリランカでも広がりはじめた太陽光発電

『ECHELON(エシュロン)』は、スリランカの三大ビジネス誌のひとつ。著名な経営者・ビジネスパーソンのインタビュー記事から、同国の金融・経済・投資・不動産などの最新事情、ラグジュアリーなアイテムやライフスタイル等の記事を幅広く掲載。経営者層やハイクラスなビジネスパーソンなど、同国の物的・知的富裕層を多数読者に抱える。(写真はチェアマンのChanna De Silva氏)

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