今回は、社員の賃金の一部を国からもらえる「ジョブ・カード制度」を紹介します。※本連載は、福井泰代氏が代表取締役を務める「株式会社ナビット」が運営するWEBサイト、「助成金なう」のブログから一部を抜粋し、助成金・補助金に関する疑問や、専門用語をQ&A方式でわかりやすく紹介いたします。

正社員経験の少ない人のキャリア形成に役立つ助成金

今回は雇用関係助成金によく出てくる言葉「ジョブ・カード(制度)」について解説します。

 

もともとは、正社員経験の少ない人を正社員として就職に導くための支援制度のことで、対象者はハローワークなどで「ジョブ・カード」と呼ばれる書類ファイルを作成して、キャリアコンサルティングを受け、職業訓練を受講することでキャリア形成に役立てる仕組みのことです。

 

「ジョブ・カード」は『履歴シート』『職務経歴シート』『キャリアシート』『評価シート』からなっています。

 

ジョブ・カードを利用する雇用関係助成金に「キャリア形成促進助成金」があります。これは労働者のキャリア形成を効果的に促進するために、職業訓練などを段階的かつ体系的に実施する事業主に対して助成する制度です。

 

つまり、社員教育の計画を立てたうえで教育訓練を実施した場合、訓練に投じた費用と訓練に参加した社員の賃金の一部を国からもらえるものなります。

受給するためには、4つの段階を踏む必要がある

大まかな受給の流れは、

 

◆職業能力開発推進者の選任(訓練計画の担当者を決める)

◆実施計画認定申請書の提出(計画の概要を厚生労働大臣宛に申請する)

◆実践型人材養成システム実施計画の提出(教育カリキュラムの作成)

◆ジョブカード(評価シート)の提出

 

というようになります。

 

人材育成・人材教育は企業の課題として重くのしかかっていることと思います。「キャリア形成促進助成金」は、そのような育成課題を解決する為の教育訓練の費用が助成されるのですから利用しない手はありませんね。

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