親が所有する「株券」や「貸金庫」の有無を確認すべき理由

今回は、親が所有する「株券」や「貸金庫」の有無を確認すべき理由を見ていきます。※本連載は、日本クオリティオブライフの代表理事である清水晶子氏の著書、『親とさよならする前に』(サンクチュアリ出版)の中から一部を抜粋し、親が生きているうちに解決したい「お金」の話について見ていきます。

<やっておくと、ここがラク>

◆見落としがちな財産を事前に把握できる

有価証券は、親が亡くなったあと損を出す可能性がある

〝株券〞や〝貸金庫〞は親が所有していることに気づかずに、見落としがちな資産です。FXや株、投資信託等の有価証券は、つねに価格が変動していて、亡くなったあとに損を出している可能性もあります。要注意です。

 

上場株式の株券は2009年以降、電子化されており、株券そのものを所有している人は少なくなっています。今も株券そのものを所有している人は、証券会社等で、電子化の手続をおすすめします。電子化前の株式で、名義を書き換えていないと、最悪の場合、株主としての権利を失うこともあるからです。

 

そして見落としやすいのが非上場株。親族や友人が経営する会社の株を保有している場合は、取引している証券会社等の残高明細にも載ってこないため、把握しにくいので注意しましょう。

 

受け継ぐ意思がないなら、負の遺産とならないように、親が元気なうちに、株は現金化するのがよいですね。そのまま引き継ぐ場合は、早めに確認しましょう。

貸金庫の中に、葬儀や遺言に関する書類があることも

貸金庫には、証書、戸籍謄本、土地の権利書、宝石などが入っているケースが多いですが、なかにはお葬式や遺言に関する書類が保管されていることもあります。お葬式の希望について書かれた書類は、葬儀後に発見されても意味がありません。

 

遺言書も相続が執行されたあとに発見されても、手遅れ。存在に気づかず、親の最後の希望をかなえてあげられないなんて、とても悲しいことです。

 

このように貸金庫の中には予想もしていなかった書類や財産が残されているかもしれないので、あらかじめ存在の有無を確認しておきましょう。

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連載親が生きているうちに解決したい「お金」の話

日本クオリティオブライフ協会 代表理事

神奈川県生まれ。葬儀社の役員として、15年以上にわたり年間1,000件以上の葬儀供養などの相談に携わり、人生の終末期における生活者の悩みに真摯に向き合う。
更に自身の祖母の介護・成年後見を経験したことにより、終活の必要性・重要性を生活者・事業者に伝えることが使命と考え、一般社団法人日本クオリティオブライフ協会を設立。長寿社会において、最後まで尊厳を保ち、誰もが人生に幸福を見出せる社会の醸成に努める。
全国各地で、終活、生前整理に関するセミナーや高齢者ヨガのクラスを開催し、人気を博している。

《取得資格》
厚生労働省認定葬祭ディレクター技能審査 1級葬祭ディレクター
一般社団法人終活カウンセラー協会 終活カウンセラー
日本葬祭アカデミー教務研究室 葬祭カウンセラー
株式会社ジーエスアイ グリーフサポートバディ

著者紹介

親とさよならする前に 親が生きているうちに 話しておきたい64のこと

親とさよならする前に 親が生きているうちに 話しておきたい64のこと

清水 晶子

サンクチュアリ出版

あなたは、あと何回親と話せるだろう その日がきても後悔しないために 幼いころの思い出 両親のなれそめ 感謝の気持ち 介護 お墓 お金 相続 実家の片付け いつまでも元気だと思っていた親が、段々年を重ねてきて心配な事がちょ…

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