少人数チーム制の導入が生んだ「成果」とは?

小規模・メンター制の導入・非分業化など様々な特徴を持つ少人数チーム制。最終回では、このチーム制を導入するメリットをご紹介します。

「失敗」を恐れずに「挑戦」を促す

アメリカに本社を置くLeapset社が最初に少人数チームを導入したのは、テキサス州オースティン市にある事務所だが、このアイデアは海を越えスリランカ支社にまで波及した。Leapset社がスリランカ支社に少人数チームを導入したのは2ヶ月前だが、スリランカにいる3人とアメリカにいる1人による国境を越えたチームも既に誕生している。

 

「この試みは実に輝かしい結果を生んでいます」と創始者の一人Shanil氏は話す。「この少人数チームはメンバーの起業家精神を促進し、創造力を高めます。また、各チームのマネジメントはメンバー自身で行うので、決断も瞬時に下すことが出来るのです」

 

Shanil氏はさらにこう続ける。「それが良い判断であろうとなかろうと、私たちは彼らに決断してもらうよう促しますし、もしその結論の先に避けられない失敗が待ち構えているとしても、すぐに失敗できるわけです。その結果、素晴らしい製品やアイデアが誕生していますし、そのアイデアの具現化もすぐに行われます。序列もありませんし、昔ながらのスリランカ企業とは大きく異なるでしょう」

 

また、Leapset社は無作為にチームを組むよう指示しているわけではない。一つひとつのチームが具体的なアイデアやプロジェクトありきで誕生しているのだ。序盤ではそのプロジェクトに何人のメンバーが必要になるかは定かではない。そこで通常は2人体制でスタートを切り、必要に応じてメンバーを増やしていく。複数のチームのメンターを担うHiranya Samarasekara氏は「私達は、チームが有機的に成長できることを信じています」と話す。

チームメンバー間の絆を深める効果も

実際に少人数のチームを組んでソフト開発にあたっているDhammika Sriyananda氏は「絶えずプロジェクトに必要なスキルアップを図るチャンスがもらえる」と喜んでいる。

 

「アイデアを思いつくことは容易です。しかし、継続的に改良を積み重ねる機会がない中で、そのアイデアを推し進めることは非常に難しいのです。改良に割ける時間は有限な上に迅速さを求められる協働作業の中で、その困難に立ち向かう必要がありました。チームの全員がどんな時でもプロジェクトのあらゆる作業に精通していなければなりません。また、与えられた自由のもと私たちは非常に革新的でいられたと思っています」とSriyananda氏は言う。

 

同チームのメンバーであるBuddika Raveendra氏は、少人数チームを導入する前後でソフトウェア開発環境がガラリと変わったと付け加え、この新しい働き方は、チームメンバー間の絆を深めたと話す。

 

「通常は、自分と同じ作業をしない開発者とは疎遠になりがちです。でも小さなチームではそのようなことが起こりません。私たちは全員で製品全体に取り組み、会社のためというよりも私たち自身の製品であるかのように開発を進めるのです。」とRaveendra氏は話してくれた。

この連載は、GTACが提携するスリランカのメディア「ECHELON」が2015年5月に掲載した記事「Increasing Productivity by Thinking Small」を、翻訳・編集したものです。

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『ECHELON(エシュロン)』は、スリランカの三大ビジネス誌のひとつ。著名な経営者・ビジネスパーソンのインタビュー記事から、同国の金融・経済・投資・不動産などの最新事情、ラグジュアリーなアイテムやライフスタイル等の記事を幅広く掲載。経営者層やハイクラスなビジネスパーソンなど、同国の物的・知的富裕層を多数読者に抱える。(写真はチェアマンのChanna De Silva氏)

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