今回は、銀行が勧める「有価証券」を買ってはいけない理由について説明します。※本連載では、現場での実務経験豊富な経営コンサルタントである著者が、銀行交渉の成功事例、融資を受けるために知っておきたい銀行の内部事情などを紹介します。

本業以外のことで銭儲けを考えるのは「ギャンブル」

前回は「銀行都合の融資話」を持ちかけられた社長の例をお話ししました。今回は、「有価証券類」を銀行から勧められている社長のお話です。

 

「銀行からこう言われて、つい手が伸びてしまって・・・。」

 

でその結果、決算書の有価証券がこげついている。そのようなケースにもよく出会います。

 

「これは手堅い商品ですよ」「これは有望ですよ」このようなささやきに、つい手が伸びてしまうそうです。

 

本業以外のことで銭儲けをしようとして、うまくいくはずがありません。万一うまくいったとしても、結局、次も手を出します。で、大ケガをします。そこで初めて、自分の過ちに気が付くのです。

 

これは投資でもなんでもなく、まさにギャンブルです。

不要な有価証券があるなら、売却したほうが「得」

さらに大変なのは、現預金がないのに、借入までしてそのような商品を買ってしまっている場合です。残ったのは借金だけ。そうなると、そのツケを払うのは従業員、ということになってしまいます。

 

もし今現在、不要な有価証券があるなら、すぐ売ってしまうことです。持っていても、何のプラスにもなりません。むしろ売却して特別損失を出し、税金でのキャッシュアウトを減らしたほうが、大いに得です。

 

有価証券が「上がった、下がった」で、一喜一憂するのが、経営者ではありません。例え社長といえども、経営資源を個人の投機目的に使うべからず、なのです。

本連載は、株式会社アイ・シー・オーコンサルティングの代表取締役・古山喜章氏のブログ『ICO 経営道場』から抜粋・再編集したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。ブログはこちらから⇒http://icoconsul.cocolog-nifty.com/blog/

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