イスラエル・ハマス戦争続くが…金融市場に限っては「さほど心配ない」といえるワケ【マクロストラテジストが解説】

イスラエル・ハマス戦争続くが…金融市場に限っては「さほど心配ない」といえるワケ【マクロストラテジストが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

イスラム組織ハマスによるイスラエルへの急襲により、地政学リスクが高まっています。金融市場への影響も心配されるところですが、フィデリティ・インスティテュート主席研究員でマクロストラテジストの重見吉徳氏は「さほど心配ない」と楽観的です。いったいなぜなのか、詳しくみていきましょう。

③どちらかといえば、金融引き締めを心配すべき

第3に、[図表5、6、7]の網掛け下部メモからもわかるとおり、景気後退のきっかけの多くは、地政学イベントというよりも、金融緩和によるブームとその後の「金融引き締め」です。

 

また、金融市場の変動の大きさも、地政学イベントよりも、経済や金融市場での「ひずみ」の解消が引き起こすショックのほうが大きいことがわかります。

 

現状にかんがみると、金融引き締めは最終局面であり、過去のパターンに沿えば、今後1~2年のあいだに世界経済の拡大は減速するとみられます。

 

そうした状況下、今回の地政学イベントが今後、より広い中東地域に拡大して原油価格がふたたび上昇したり、主要国の軍事支援の拡大が財政懸念(金利上昇)につながったりすれば、景況感を下押しする可能性も十分に考えられます。

 

景気の拡大はまだ続くとみられますが、とはいえ偏りがないように、十分に分散して臨みましょう。

 

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重見 吉徳

フィデリティ・インスティテュート

首席研究員/マクロストラテジスト

 

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