(※写真はイメージです/PIXTA)

1990年代から2010年頃まで、日本は長らく円高時代が続きました。しかし、米中対立と「日米半導体協力」を発端に“安いニッポン”となり、いまや日本株が「世界株式の中心になっている」と、株式会社武者リサーチ代表の武者陵司氏はいいます。今後の日本株の展開について、本記事で詳しくみていきましょう。

広島サミットで見せつけた日本の“稀有”なポジション

広島サミットは対中対決の民主主義諸国結束の場として大成功をおさめ、日本の貴重な国際的役割を世界に知らしめる場となった。

 

専制国家と対峙する米国の最有力の同盟国かつ専制国家に境を接している日本、素材・部品・装置などハイテク工業力・技術力で世界トップを維持する日本、ハイテクサプライチェーンで不可欠の環を持つ日本、ダイバーシティを標榜するG7で唯一の非白人国であり、Global South (途上国)との接点を持つ日本、自縄自縛とも思われる平和主義の国日本、など日本の稀有な立ち位置がいまほど世界から必要とされるときは、歴史上なかった。

 

日本株に吹く「歴史の順風」

これらの事情が日本にだけ、経済と市場の好循環を引き起こし始めている、と考えられる。とすれば、いまの日本株高は景気回復とか超金融緩和維持とか、割安是正とか、ケチなことではなく、日本の時代が始まった、日本の繁栄期が始まった出発点であるということなのかもしれない。

 

敗戦も、失われた30年もこれからの日本の繁栄期の準備の時期であった、とすらいえる時代に入っている、とは考えられないだろうか。

 

[図表]主要国株価推移(2023年1月1日=100,2020年1月1日=100,2009年3月9日=100)
[図表]主要国株価推移(2023年1月1日=100,2020年1月1日=100,2009年3月9日=100)

 

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武者 陵司

株式会社武者リサーチ

代表

 

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※本記事は、武者リサーチが2023年6月5日に公開したレポートを転載したものです。
※本書で言及されている意見、推定、見通しは、本書の日付時点における武者リサーチの判断に基づいたものです。本書中の情報は、武者リサーチにおいて信頼できると考える情報源に基づいて作成していますが、武者リサーチは本書中の情報・意見等の公正性、正確性、妥当性、完全性等を明示的にも、黙示的にも一切保証するものではありません。かかる情報・意見等に依拠したことにより生じる一切の損害について、武者リサーチは一切責任を負いません。本書中の分析・意見等は、その前提が変更された場合には、変更が必要となる性質を含んでいます。本書中の分析・意見等は、金融商品、クレジット、通貨レート、金利レート、その他市場・経済の動向について、表明・保証するものではありません。また、過去の業績が必ずしも将来の結果を示唆するものではありません。本書中の情報・意見等が、今後修正・変更されたとしても、武者リサーチは当該情報・意見等を改定する義務や、これを通知する義務を負うものではありません。貴社が本書中に記載された投資、財務、法律、税務、会計上の問題・リスク等を検討するに当っては、貴社において取引の内容を確実に理解するための措置を講じ、別途貴社自身の専門家・アドバイザー等にご相談されることを強くお勧めいたします。本書は、武者リサーチからの金融商品・証券等の引受又は購入の申込又は勧誘を構成するものではなく、公式又は非公式な取引条件の確認を行うものではありません。

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