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連載タイで円滑にビジネスを進めるためのヒント【第4回】

飲みすぎは厳禁!? 取引先のタイ人を食事に招待する際の注意点

タイ食習慣ヒンズー教

飲みすぎは厳禁!? 取引先のタイ人を食事に招待する際の注意点

今回は、取引先のタイ人を食事に招待する際の作法などについて見ていきます。※本連載は、雑誌やウェブなど幅広い媒体で執筆活動をしているタイ・東南アジア専門ライター・梅本昌男氏の著書、『タイとビジネスをするための鉄則55』(アルク)の中から一部を抜粋し、東南アジア随一の工業国タイの地で、円滑にビジネスを行うために欠かせない知識やヒントを紹介します。

「牛肉を食べないタイ人」もいる点にも注意

Q.取引先のタイ人を接待で食事に招待する場合、店選びはどんなことに気をつければいいですか?

 

A.相手が嫌いでなければ日本食がおすすめです。また相手が車の場合は渋滞を避けることができるロケーションの店にしましょう。

 

初めて接待する相手の場合、日本料理がいいでしょう。料理や食習慣の説明など、接待の席上での話題も自然に生まれるからです。ただし、日本食についての先方の「経験値」に合わせて店を選ぶのがコツです。あまり日本料理を食べたことがない相手なら、タイ人向け日本食チェーンのFUJIやZEN、日本食通なら最近バンコクに何軒かオープンしている懐石料理の店などでもいいかもしれません。

 

日本料理が苦手な人の場合、高級なタイ料理店か、日本食と並んでタイで人気のあるイタリアンの店がいいでしょう。牛肉を食べないタイ人が中にはいる点にも注意しましょう。その理由について、タイでは昔から牛は力仕事に使われてきて、その名残りで食べないという説や、タイ人の信仰の中にヒンズー教の要素が入っていて、牛は神の使いだから食べないという説もあります。

 

いずれにしろ牛肉を食べない相手かどうかを事前に確認して、もし食べない方なら焼き肉屋は候補から除外しましょう。店選びは立地にも注意が必要です。先方が車で来る可能性が高い場合、駐車場のある店がいいでしょう。特に会食時間が限られる場合、渋滞の影響が少ない立地の店が無難です。

 

ちなみにタイのレストランではお酒の持ち込みが可能です。お酒が飲める相手なら、自分の好きな日本酒やワインでもてなすのも手です。持ち込みは店によって有料と無料の場合があり、高級店は通常、有料です。持ち込み代は100〜500バーツ(約300〜1500円)ほど。氷代なども別途かかります。

タイの社会には「二次会」の習慣がない!?

基本的にタイの人は、ゆっくり少量ずつ食べ物を口に運んで優雅に食べます。マナーとして、麺を音を立ててすすったり、食べながら口を開けて話したりするのは、相手が不快になるのでやめましょう。鼻をかむのも同様です。

 

一次会の後は自然と二次会へ……という習慣はタイにはありません。最初の店を出る間際などに、相手に「もう一軒いかがでしょうか?」とまず確認しましょう。通常は「家族が待っているので」と断られます。

 

彼らはカラオケバーなどにも行きますが、仕事で付き合いのある日本人とではなく、タイの友人とリラックスして飲みたいというのが本音でしょう。

 

またお酒に飲まれてしまうのは、タイではとても恥ずかしい行為です。泥酔した人を見ることは日本のように多くありません。泥酔して大声を出したり、吐いたりすれば、信用を失います。適量を飲むことを心がけましょう。

本連載は、2016年6月23日刊行の書籍『タイとビジネスをするための鉄則55』から抜粋したものです。その後の社会情勢等、最新の内容には対応していない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

梅本 昌男

ライター

ライター、1963年生まれ。1993年にワーキングホリデー制度を利用してカナダへ。現地の邦字紙記者、ベルリッツの日本語教師を経て、フリーライターに。カナダに9年滞在の後、2001年よりタイのバンコクへ拠点を移す。現在、タイと東南アジア諸国に関する記事をJAL機内誌『アゴラ』ほか日本の媒体に寄稿している。

著者紹介

連載タイで円滑にビジネスを進めるためのヒント

タイとビジネスをするための鉄則55

タイとビジネスをするための鉄則55

梅本 昌男

アルク

積極的な外資誘致で、自動車などの産業集積が進み、東南アジア随一の工業国になってきたタイ。 東南アジアのほぼ中央に位置するため、この地域の統括拠点を置く企業も珍しくありません。日本企業の進出も多く、在住日本人数は…

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