(画像はイメージです/PIXTA)

決算書が読めると、会社の強みや問題点・改善すべき点などがわかります。一見難解ですが、実は計算式や専門用語がなくてもわかります。エンジニアから畑違いの「総務・経理管掌」の取締役に転身し働くなかで考案した「風船会計メソッド」で特許を取得し、大学の客員教授も務める松本めぐみ氏が著書「知識ゼロでも分かる 風船会計メソッド」より解説します。今回は運転資金の不安がなくなる「貸借対照表」の読み方です。

◆経常運転資金は余裕をもって保有する

たとえば経常運転資金が1億円と算出されたとしても、1億円だけ手元にあればいいというわけではありません。必ずそれ以上はもつようにしてください。現金を経常運転資金の何倍もっておくのかなどは、自社で決めるとよいでしょう。

 

ちなみに、3ヵ月分の売上と同じぐらいの運転資金をもっておくと、災害や何かが起きたときにも安心です!

 

◆自社に必要な経常運転資金を算出する

まれに、経常運転資金の5倍の現金をもっているという企業があります。5倍もあればとても安心して企業経営ができそうですが、もしそのために必要以上に借金をしているなら本末転倒です。

 

私も常に「現金は最低いくらもっておけばよいのか?」という漠然とした不安がありました。それを理論に基づいて、理解しておきたかったのです。

 

今は、決算書を見てすぐに「お化けはいくら?」「ラッキーアイテムは?」とパパッとチェックして、1.5倍~2倍の現金があれば大丈夫と計算しています。決算書が一つひとつ理解できていくと、漠然とした不安が一つひとつなくなっていきます。

 

経営者の方々の不安を一つでも安心に変えることができたらうれしいです。

 

 

松本めぐみ

 

松本興産株式会社

取締役

 

情報イノベーション専門職大学

客員教授

 

知識ゼロでも分かる 風船会計メソッド

知識ゼロでも分かる 風船会計メソッド

松本 めぐみ

幻冬舎メディアコンサルティング

風船、豚の貯金箱、お化け……ビジュアル化すれば、ややこしい会計が誰でも分かる! 会社の経営改善にもつながる唯一無二の会計メソッドを徹底解説! 経営において「会計」は避けて通れないものであるだけでなく、経営を…

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