(※写真はイメージです/PIXTA)

「日経新聞の切り抜き」を25年間継続し、会社四季報を100冊読破した複眼経済塾の渡部清二代表。渡部氏は、情報を株式投資に生かす際には「連想」が不可欠であるといいます。今回は、そんな「連想力」を高める3つのポイントについて、具体的な事例を交えてみていきましょう。

3.世の中の変化を読む

世の中は日々刻々と変化している。社会が変わりマーケットの状況が変わり、企業の業績が変化し、株価も変動していく。だからこそ、マクロ・ミクロの視点を持つことが重要になるわけで、流行り廃(すた)りに流されたり、不確実な人の意見やメディアの論調に惑わされたりしないように心掛けたい。

 

社会の変化に伴って新たなマーケットが生まれたり、消えたりする。よって世の中の大きな変化を読み取りながら、「やがて社会はこのように変わるだろう」と連想することが大切になり、そのシナリオを描くことができれば有望な業種・銘柄を選択できるようになる。

 

たとえば、仕事が効率化され、働き方が変わり、従来の生活スタイルに変化をもたらすものとして、IoT(モノのインターネット)がここ4〜5年のあいだ注目されてきた。だが、2023年初頭の時点で、IoTをさらに超えたIoE(Internet of Everythingの略)という新たな概念が登場していることを知っている人はまだ少ないだろう。

 

IoEは「モノ」だけではなく、ヒト、プロセス、データ、場所などをインターネットに接続させることを前提とする。IoTによるデータを世の中のあらゆるサービスにつなげ、より価値のある便利なサービスを作り上げることを可能にするという。

 

IoT関連の銘柄は、有望視されてきたセクターだけに、証券会社のウェブサイトなどで検索すると、すでに選ぶのに迷うほどたくさんある。

 

IoEにはサーバーや基幹系システムなど、ネット通信が可能なデジタル機器すべてがつながる「IoD(Internet of Digital =デジタルのインターネット)」が含まれる。なので、IoT関連銘柄の中からIoDの分野に取り組んでいる企業を投資のターゲットにすることが考えられる。

 

 

渡部 清二

複眼経済塾

代表取締役塾長

 

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※本連載は、2023年2月25日刊行の渡部清二氏による著書『10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。本連載は、証券投資の勧誘を目的としたものではありません。 最終的な投資決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本書、本連載を利用したことによるいかなる損害などについて、著者および幻冬舎グループはその責を負いません。

10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート

10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート

渡部 清二

KADOKAWA

いつも読んでいる記事・数値がお宝株のストーリーに変わる! 会社四季報を100冊読破し、日経新聞の切り抜きを25年間行い、指標ノートを9,000日以上記録し続けた投資のプロが贈る「三種の神器」の投資術! 1日5分、11項目の…

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