株価10倍!テンバガーに化ける“3つの条件”と、条件を満たしている「中小型成長株」6選【投資のプロが伝授】

株価10倍!テンバガーに化ける“3つの条件”と、条件を満たしている「中小型成長株」6選【投資のプロが伝授】
(※写真はイメージです/PIXTA)

「日経新聞の切り抜き」を25年間継続し、会社四季報を100冊読破した複眼経済塾の渡部清二代表は、有望銘柄には「中小型成長株、業績回復株、優良株、バリュー株、老舗株」という5つのタイプがあるといいます。今回は「中小型成長株」について、株価が10倍(テンバガー)になる可能性を秘めた具体的な有望銘柄をみていきましょう。

小さいからこそ成長の余地がある「中小型成長株」

中小企業は大企業のような安定性はないものの、まだ小さいからこそ成長の余地があり、株価が右肩上がりになる可能性が大きい。実際に多くの10倍株(テンバガー)が生まれている。

 

「テンバガー」を編み出したピーター・リンチに学ぶ、中小型成長株への投資のコツ

ところで「テンバガー(10bagger)」という言葉についてだが、この言葉は『ピーター・リンチの株で勝つ』(ダイヤモンド社、1990年初版)という書籍で初めて紹介された言葉で、以来、日本でも知られるようになった。

 

ちなみにbaggerはbagの派生語で、アメリカではベースボールのベースをバッグともいい、満塁ホームランを4バガーと呼ぶことから、10倍になる株をテンバガーと呼ぶようになったとされている。テンバガーは2本の満塁ホームランにさらに2点が加えられるわけで、いかにスゴいかがわかる言葉になっている。

 

ピーター・リンチ氏はアメリカを代表するファンドマネージャーの1人であり、「元祖テンバガー・ハンター」「世界一のファンドマネージャー」と呼ばれ、大きく値上がりする可能性を秘めた企業の株を数多くファンドに組み入れ、多いときは1400もの銘柄に投資したといわれている。

 

また、なぜそれほど多くの銘柄に投資したのかというと、投資リスクを極力少なくするためで、仮に10社の株に均等に投資したとして、9社の株が値下がりしたとしても、残り1社の株が10倍になれば損はしないというのが、その理屈だ。

 

つまり、投資先を分散すればリスクを抑えることができるわけで、これは中小型成長株に投資する際の重要なポイントになる。

 

次ページ時価総額や増収率に注目…中小型成長株を見つけるポイント

※本連載は、2023年2月25日刊行の渡部清二氏による著書『10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。本連載は、証券投資の勧誘を目的としたものではありません。 最終的な投資決定は、ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。本書、本連載を利用したことによるいかなる損害などについて、著者および幻冬舎グループはその責を負いません。

10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート

10倍株の転換点を見つける最強の指標ノート

渡部 清二

KADOKAWA

いつも読んでいる記事・数値がお宝株のストーリーに変わる! 会社四季報を100冊読破し、日経新聞の切り抜きを25年間行い、指標ノートを9,000日以上記録し続けた投資のプロが贈る「三種の神器」の投資術! 1日5分、11項目の…

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