(※写真はイメージです/PIXTA)

情報が溢れかえっている現代において、企業が熾烈な競争のなかで付加価値をもち、生き残っていくには「ウェブブランディング」が必要不可欠です。グッドデザイン賞の受賞歴もある事業家・デザイナーの佐野彰彦氏が、著書『経営者のためのウェブブランディングの教科書 新装改訂版』から、見る人の心をとらえて離さない魅力的なコンテンツを作り上げるために不可欠な3つのステップについて解説します。

企画を生み出す3つのステップ(3 Step)

ウェブブランディングにおけるコンテンツ企画とは、「ウェブサイトに掲載する内容そのものを計画する」ことです。

 

コンテンツ企画は次の3つのステップでつくることができます。

 

〈企画を生み出す3つのステップ〉

1. ターゲットの心理を先読みする

2. 与えるべき結論を設定する

3.  上記1と2をつなぎ合わせるアイデアや演出方法を考える

 

 

1. では「ターゲットの心理」を先読みします。次に2. では「与えるべき結論」を設定します。最後の3. では「1と2をつなぎ合わせるアイデアや演出方法」を考えます。

 

コンテンツの企画――3つのステップ
【図表1】コンテンツの企画 3つのステップ

ステップ1|ターゲットの心理を先読みする

ターゲットとは新規顧客の開拓を目的としているなら「見込顧客」となりますし、「採用の強化」が目的なら「就職・転職を希望している人」になります。

 

ターゲットがどんなことを知りたいのか、どんなことに興味があるのか、どんなことを不安に感じているのか、どんなことで喜びを感じるのか、さまざまな角度からターゲットの心理を先読みします。

 

マーケティングの取り組みでは専門のリサーチ会社などにモニター調査を依頼するということもありますが、ここでいう「ターゲットの心理」とは、これからウェブサイトを通じてファンになってもらいたい対象者が抱えている「声なき声」です。

 

顧客ニーズを定量的なデータとして収集することとは少し異なり、これまでの活動の中で経験してきたことや過去のお客様から感じ取ってきた「言葉として表れていないニーズ」を汲み取ることが大切になります。定性的なターゲットの心理を起点としてコンテンツの企画を組み立てていきます。

ステップ2|与えるべき結論を設定する

次に先読みしたターゲットの心理に対し、企業として「このように思ってほしい」「このようなことを知ってほしい」という結論を設定します。

 

たとえば、あなたが日本酒の製造メーカーの経営者だとしたら「初心者でも楽しめる日本酒はないかな?」という顧客心理に対し、自社の看板商品をまずは試してもらいたいと考えるはずです。そこで、「『飲み比べ3銘柄セット』を試してみようかな」という結論を紐づけることにします。

 

さらに「知らなかったけど、どんなメーカーなんだろう?」という顧客心理に対しては、「ものづくりへの想いがあるとても素敵な会社だ」と感じてもらうことが結論として設定されます。

 

このように書き出してみると非常に単純な作業に感じますが、「ターゲットの心理」と「与えるべき結論」のペアをできる限りたくさん作成しておくことが価値あるコンテンツを生む下準備となります。

 

また与えるべき結論は、企業や商品・サービスの特徴からも導き出していきます。ウェブサイトのコンテンツとして世の中に発表される情報になりますから、当然、偽りの情報を結論にするわけにはいきません。

 

その商品・サービスの特徴をしっかりと把握したうえで「こういえるはずだ」という結論を設定しなくてはなりません。

 

次ページ「ターゲットの心理」と「与えるべき結論」をつなぐアイデアや演出方法を考える
経営者のためのウェブブランディングの教科書 新装改訂版

経営者のためのウェブブランディングの教科書 新装改訂版

佐野 彰彦

幻冬舎

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