(※画像はイメージです/PIXTA)

国は企業に対して「女性管理職の登用」の推進を提言していますが、そもそも女性登用にはどのようなメリットがあるのでしょうか。世界ランキングにみる日本の現状とともに、みていきましょう。

女性管理職比率…世界189ヵ国のなかで日本の順位は…

国は「女性活躍」を掲げ、企業に対して「女性の管理職登用」の推進を提言。2003年には「2020年には指導的地位に占める女性の割合を30%にする」と数値目標を設定していました。しかしその目標は達成することはできませんでした。

 

世界的にみても、日本の女性の管理職比率は低いものがあります。ILO(国際労働機関)によると、女性管理職率が最も高い国は西アフリカの「トーゴ」で65.69%。続くのが東カリブ海の「セントルシア」で58.4%。「コートジボアール」「ジャマイカ」「コロンビア」と続きます。

 

先進7ヵ国でみると、最も高い「アメリカ」は39.7%で、世界36位。続く「イギリス」は36.5%で、世界50位。「カナダ」「フランス」「ドイツ」「イタリア」と続き、「日本」は最下位で14.7%。世界でみても167位と、驚くほどの順位です。

 

【世界「女性管理職率」上位10ヵ国】

1位「トーゴ」65.69%

2位「セントルシア」58.49%

3位「コートジボワール」57.59%

4位「ジャマイカ」56.99%

5位「コロンビア」56.19%

6位「セントビンセント・グレナディーン」55.61%

7位「フィリピン」53.63%

8位「ホンジュラス」51.05%

9位「バハマ」49.75%

10位「バルバドス」49.10%

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36位「アメリカ」39.77%

50位「イギリス」36.57%

54位「カナダ」35.88%

68位「フランス」33.97%

104位「ドイツ」29.10%

112位「イタリア」27.33%

167位「日本」14.75%

 

出所:ILO(国際労働機関)2019年推定値

 

また東証一部上場企業において役員に女性がいない企業は「2021年」で732社で全体33.4%。「2017年」1,253社・62.0%、「2018年」1,215社・57.8%、「2019年」1,047社・48.7%、「2020年」918社・42.3%と確実に女性の登用は拡大していますが、まだまだ不十分と言わざるを得ません。

 

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