香港で法人口座開設時の本人確認に必要となる書類とは?

前回は、個人で口座を開設する際に必要となる本人確認書類について解説しました。今回は、法人口座開設時の本人確認書類について見ていきましょう。

法人の形態等により詳細は異なってくるが・・・

法人口座開設時の本人確認審査に必要な書類については法人の形態や登記地等によって異なりますが、一般的に必要となる主な書類の種類としては、通常の日本国外の事業会社を例にとると以下のようなものが挙げられます。

 

(1)法人の存在を証明する書類

(2)法人の取締役を確認できる書類

(3)法人の株主を確認できる書類(株主に別の法人が含まれる場合はすべての自然人の実質株主の氏名等を開示した書類が必要)

(4)定款等

(5)口座開設のための取締役会決議の議事録 等

 

上記に加え、法人の支配的な株主・実質株主と主要な取締役についてはパスポートと居住地確認の書類が必要となります。

日本籍の法人は株主を確認できる書類に注意

日本籍の法人については登記事項証明書といった書類で上記の(1)と(2)の要件を満たすことができますが、(3)の要件は上場会社でない場合にどのような書類で満たすことができるかは金融機関によって異なる場合があるので注意を要します。

 

また、個人口座の場合と同様、英語・中国語以外の言語の書類への対応も金融機関によって異なります。

 

なお、口座開設時には、前述の本人確認以外にも以下のような点もチェックを受けることがあります。

 

①顧客の所得・資産の源泉と金額
②口座の利用目的
③口座を通じて予定される取引の規模・内容の妥当性

 

次回からは、投資家保護の内容について見ていきます。

本稿は、個人的な見解を述べたもので、NWBとしての公式見解ではない点、ご留意ください。

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Nippon Wealth Limited, a Restricted Licence Bank(NWB/日本ウェルス銀行) COO/CMO

Citigroup日本及び米国において証券・カストディ部門で様々な要職を歴任し、2001年からCitibankニューヨークにてプライベートバンク部門日本デスクのヘッドに就任。2004年、HSBCに移り、HSBC東京にてプライベートバンキング本部長就任。2009年よりHSBC香港でマネージングダイレクターとなり、プライベートバンク部門日本デスクヘッドに就任。30年以上に及ぶグローバルな金融機関での経験を経て、2013年11月より香港においてNippon Wealth Limited, a Restricted Licence Bank(ニッポン・ウェルス・リミテッド・リストリクティド・ライセンス・バンク/日本ウェルス銀行)のCAOに就き、NWBのオペレーション全般のプロセスやプラットフォームの整備・開発に従事。2015年7月よりCMOに就き、2017年3月よりCOO兼任。上智大学卒。

WEBサイト https://jp.www.nipponwealth.com/

著者紹介

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