世の中にはスキャルピングは禁止されているという噂が出回っていますが、果たして本当なのでしょうか。電話での独自調査により、FX会社は「公認」「禁止」「条件付き公認」の3パターンに分かれていることが明らかになりました。この記事を読むと、どういった条件下で各FX会社がスキャルピングを認めているのかが明確にわかります。
【スキャルピング禁止の条件】FX会社10社に電凸して見えた真実

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『FXのスキャルピングって禁止されているの?』

『どのFX会社だと禁止で、どの会社だと大丈夫なの?』

『スキャルピングを続けると口座凍結されるって本当?』

 

世の中にはスキャルピングは禁止されているという噂が出回っていますが、果たして本当なのでしょうか。

 

そんな噂が出てくる背景には、各社のスキャルピング取引に対する定義や取り決めの相違があります。

そこで、スキャルピング取引ができる10社に問い合わせをしてみました。

 

調査により、各社の姿勢は「公認」「禁止」「条件付き公認」の3パターンに分かれていることが明らかになりました。

 

この記事を読むと、どういった条件下で各FX会社がスキャルピングを認めているのかが明確になります。

 

また、禁止行為を行ったら口座凍結されるのかについても聞いてみました。

 

しっかりスキャルピング禁止の真相を理解して、スキャルピング公認の会社を正しく選べる様にしましょう!

 

この記事でわかること
・スキャルピング禁止が噂される背景
・FX会社に聞いて辿り着いたスキャルピング禁止の3つの真相
・電凸の結果とスキャルピング禁止条件一覧
・スキャルピング公認のオススメFX会社3選
・FX会社の規約に抵触すると口座凍結は本当か

 

FXのスキャルピングとは? 定義を改めて整理
実は曖昧なスタイル! 1日何回取引するとスキャルピング?
スキャルピング禁止が噂される背景
FXのスキャルピング取引は禁止されているのか?
取引規約に見る短期取引禁止の取り扱い
FX会社で超短期取引が好まれない理由
FX会社内の決済処理が追いつかない
サーバーに負荷がかかり他の利用者に迷惑
スキャルピングが禁止かFX会社に電話してみた
FX会社に聞いて辿り着いたスキャルピング禁止の3つの真相
電凸の結果とFX会社のスキャルピング禁止条件一覧
スキャルピング公認のオススメFX会社3選
FX会社の規約に抵触すると口座凍結って本当?
本当に口座凍結されるのか聞いてみた
口座凍結された場合の対処法
まとめ

FXのスキャルピングとは? 定義を改めて整理

スキャルピング基礎

 

FXのスキャルピングとは、数秒や数分単位の短いスパンで取引を終えるトレードスタイルです。

 

英語の「スキャルピング (scalping) = 皮剥き」が語源のFX専門用語です。

 

短いスパンでトレードし、小さい利益を積み上げていくスタイルです。

 

実は曖昧なスタイル! 1日何回取引するとスキャルピング?

しかし、スキャルピング取引の線引きはやや不透明です。

 

1日で取引を終えるデイトレードや、日を持ち越すスイングトレードの様な明確な区切りがないからです。

 

「1日10回取引すればスキャルピングなのか」

「15分で決済する場合はスキャルピングかデイトレードか」

 

何秒〜何分で決済するとスキャルピング取引のような定義がないため、デイトレードとの区分も曖昧となっています。

 

この曖昧さもスキャルピング禁止が噂される要因となってそうですね。

 

 

スキャルピング禁止が噂される背景

スキャルピング禁止の背景

 

ここからスキャルピングが禁止されていると言われる事情をみていきましょう。

 

FXのスキャルピング取引は禁止されているのか?

スキャルピング取引を禁止している業者はあるものの、日本の法律で取引が禁止されている訳ではありません。

 

「スキャルピング禁止」のキーワードが飛び交う背景には、国内FX会社のスキャルピングに対する曖昧なスタンスがあるのです。

 

「スキャルピング公認」や「スキャルピング禁止」を明言している会社の他、「表立って公表していない」会社を加えて3つのグループに分かれます。

 

この「表立って公表していない」会社の多くが、スキャルピング取引を禁止してはいないものの、「短時間での注文を繰り返し行う行為」を禁止しています。

 

一体どう解釈していいものか、困ってしまいますね。

 

取引規約に見る短期取引禁止の取り扱い

参考にいくつかの会社の例をあげてみていきましょう。

 

まずはDMM FXの約款に記載されている「禁止事項」をみてみましょう。

 

第 7 条 (禁止事項)
(9) 短時間での注文を繰り返し行う行為
【引用元:店頭外国為替証拠金取引(DMM FX)約款

 

スキャルピング取引を明確に禁止している言葉はありませんが、「短時間での注文を繰り返し行う行為」が禁止されています。

 

まるで謎かけのよう。これじゃ、禁止しているのかしてないのか全くわからないわね。

 

また、GMO外貨の約款には、「短時間のうちに高頻度で取引を行う」と強制決済が執行される可能性を示唆しています。

 

第 21 条(強制決済)
2.(7) お客さまが短時間のうちに、または高頻度で取引を行い、それにより当社が行うリスクの減少を目的としたカバー取引に影響を与えると当社が合理的に認めた場合。
【引用元:GMO外貨 約款

 

こちらも同様にスキャルピング禁止を明言している訳ではなく、カバー取引に影響を与える場合に禁止する模様です。

 

FX会社で超短期取引が好まれない理由

FX会社で超短期取引が好まれない理由

 

では、なぜFX会社は超短期の取引を好まないのでしょうか。

 

理由はスキャルピングが会社にとって、トラブルを招く要因になるからですね。

 

FX会社内の決済処理が追いつかない
サーバーに負荷がかかり他の利用者に迷惑

 

詳しくみていきましょう。

 

FX会社内の決済処理が追いつかない

スキャルピングによる大量の大口の買い注文が入ると、通常通りに決済を処理できなくなる可能性があります。

 

多くの国内FX会社では、マリー取引と言われる会社内で注文を相殺処理する方法と、カバー取引というインターバンクとの間で注文を処理する方法を使い分けています。

 

短時間の内に多くの大口注文が入ってしまうと、その処理に支障が出てくるんですね。

 

・会社内で注文を相殺処理できない可能性が高まる
・カバー取引が増えることでコストが余分にかかり、スプレッドも広がる
・緊急のカバー取引が間に合わない危険性、スリッページが発生する可能性

 

国内FX会社のスプレッドは海外の会社と比べて抜群にスプレッドが低く抑えられているよ。

超短期の大口取引が増えると、原則固定の狭いスプレッドも維持しにくくなるんだね。

 

サーバーに負荷がかかり他の利用者に迷惑

多くの注文が短時間の内に集中することで、サーバーに負荷がかかり他の利用者にも迷惑の及ぶ可能性があります。

 

サーバーに負荷がかかると、システムに遅延が発生したり、ひどい時には一時的に取引停止のような事態に陥るリスクがあるんですね。

 

そうなってしまうと取引の安全性が確保できなくなり、利用者全員に悪影響が及んでしまいます。

 

スキャルピングが禁止かFX会社に電話してみた

スキャルピングの真相を電凸してみた

 

スキャルピングが禁止と言われる状況やFX会社に好まれない理由が分かってもらえたと思います。

 

では、一体どういった行為が可能で、何が禁止されているのでしょうか。

 

禁止の真相に迫るため、電話(一部メール)で、具体的な3つの質問をFX会社に投げかけてみました。

 

・明確な禁止行為はあるか?
・秒単位のスキャルピングは可能か?
・経済指標発表時のスキャルピングは可能か?

 

FX会社に聞いて辿り着いたスキャルピング禁止の3つの真相

国内主要FX会社10社に、スキャルピングについて3つの質問を投げかけたところ、以下の事実が明らかになりました。

 

1. 自動売買システムなどのシステムトレードは全業者禁止

2. 会社によって、スキャルピングは禁止していないが、秒単位のスキャルピングを禁止している

3. 会社によって、スキャルピングは禁止していないが、経済指標発表時などレートが変動しやすい時間帯は禁止にしている

 

要約すると「自動売買を使ったスキャルピングは全面禁止だが、スキャルピングの可能条件はFX会社によってマチマチ」という結果になりました。

 

スキャルピングは禁止していないが、会社によって禁止したり制限している条件があるぞ。

この情報が公開されていないから、スキャルピングが禁止という噂が耐えないんだな。

 

電凸の結果とFX会社のスキャルピング禁止条件一覧

続いて、各社の返答をまとめてみましたので、紹介していきましょう。

 

秒単位と指標発表時のスキャルピングについては、それぞれ「◎:制限なし」「◯:制限がかかる恐れ」「△:制限あり」「×:不可能」と評価しています。

 

FX会社 スキャルピング
秒単位制限
指標発表時の
制限
米ドル/円
スプレッド
(銭)
最低取引単価
SBI FXトレード 0.18 1通貨
松井証券 0.2~1.6 1通貨
ヒロセ通商 byGMO 0.2~0.9 1,000通貨
FXプライム byGMO 0.2~0.9 1,000通貨
GMO外貨 0.2
(原則固定)
1,000通貨
GMOクリック証券 0.2
(原則固定)
1,000通貨
DMM FX 0.2 10,000通貨
外為どっとコム 0.2
原則固定
(例外あり)
1,000通貨
みんなのFX 0.2 1,000通貨

*深夜の取引やロット数が大きい場合などは、スプレッドが原則固定外となるケースあり
*SBI FXトレードのスプレッドは、1~1,000,000通貨の取引をした場合の基準値
*GMOクリック証券は原則固定(例外あり)。キャンペーンスプレッドを含む。詳細は公式HPをご確認ください。
対円通貨ペアの単位は銭、対円以外通貨の単位はpips。
*GMOクリック証券のスプレッドは原則固定(例外あり)。キャンペーンスプレッドを含む。詳細は公式HPをご確認ください。
GMOクリック証券の南アフリカランド/円とメキシコペソ/円の取引単位はは10,000通貨単位

 

①秒単位でのスキャルピングを繰り返すのもOK
②経済指標時を狙った秒単位のスキャルピングも問題ない

 

という満点の回答をしてくれた会社が合計4社ありました。

 

スキャピング公認を表明している「ヒロセ通商」と「JFX」に加えて、表立っては公表していない「松井証券」と「SBI FXトレード」の計4社がスキャルピングへの制限がない会社です。

 

それ以外の会社は、含みを持たせた解答であったり、状況によっては何らかの制限がかかるとのことでした。

 

スキャルピング取引をする場合は、心強い解答をしてくれた3社を選びましょう。

 

スキャルピング公認のオススメFX会社3選

ここでは、「スプレッドの狭さ」「少額トレードから始められる」「トレードツールの性能」の観点から、3社に絞って紹介していきます。

 

顧客満足度 第1位! 取引コストが安い「SBI FXトレード」

SBI-FXトレード-LP画像
スプレッド
(ドル/円)
ユーロ/円 ポンド/円
0.18銭※ 0.48銭※ 0.88銭※
取引単位 スワップ キャッシュバック
1通貨 1,005,000円

※注文量1~100万通貨までのスプレッド
 

1通貨(ドル円なら5円)からFXの取引が可能
・全通貨においてスプレッドが安く、取引コストが安い
・1000通貨までの取引は通常のスプレッドよりさらに安い

 

最小取引単位が1万通貨が多いFX業界で、1通貨(ドル/円なら5円)から取引が可能!

 

高機能チャートと為替情報が充実しているうえにスプレッドが安く、短期から中長期まで対応できる万能型のFX会社と言える。

 

オリコンランキングで「顧客満足度 第1位」になるなど、人気の高いFX会社だ。

 

 

 

取引コストが安く、分析機能が使いやすい「GMOクリック証券」

GMOクリック証券
 
スプレッド
(ドル/円)
ユーロ/円 ポンド/円

0.2銭

0.4銭 0.9銭
取引単位 スワップ キャッシュバック
1000通貨 最大550,000円

スプレッドは原則固定(※例外あり)。キャンペーンスプレッドを含む。詳細は公式HPをご確認ください。
南アフリカランド/円とメキシコペソ/円の取引単位は10,000通貨単位

 

・初心者も上級者も持ってて間違いなしの口座
・最安水準のスプレッド!デイトレに最適
・38種類のテクニカル指標があり、分析ツールが充実

 

スプレッドが安い上に、FXのプロがうなるほどの高機能分析ツールが有名!

 

初心者から上級者が使っているFX会社だ。

 

初心者からプロまで、GMOクリック証券が一番おすすめ!

 

 

 

スプレッドが安く低コスト! 高機能分析ツールの「外為どっとコム」

外為どっとコム
 

 

スプレッド
(ドル/円)
ユーロ/円 ポンド/円
0.2銭 0.4銭 0.9銭
取引単位 スワップ キャッシュバック
1000通貨
マイナススワップが大きい
最大100万2千円
対象期間:口座開設月から翌月末まで

スプレッドは原則固定(※例外あり)
*キャンペーンスプレッドを含む。詳細は公式HPをご確認ください。

 

最安水準のスプレッド!デイトレに最適
・HDI格付け調査「Webサポート/問合せ窓口(電話)部門」で最高評価の三ッ星を獲得!(2019年-2021年)
・売買の方向性とタイミングを教えてくれる「お天気シグナル」が無料で使える

 

スプレッドが安い上に、FXのプロがうなるほどの高機能分析ツールが有名!

 

初心者向けの動画セミナーや為替の見通し予想動画などがあり、トレードの実力がUPしやすい。

 

相場の未来を予測してくれる「みらい予測チャート」や自動でテクニカル分析をして売買のシグナルを表示してくれる「お天気シグナル」は必ず使うべきツールだ。

 

 

 

 

 

 

FX会社の規約に抵触すると口座凍結って本当?

口座凍結の真相

 

会社の規約を破ってスキャルピングを続けた場合はどうなるのでしょう。

 

本当に口座凍結されるのか聞いてみた

スキャルピングが禁止という噂の他に、規約を破ってスキャルピングを続けると口座凍結されるという噂も囁かれています。

 

そこで、口座凍結の真相についても問い合わせを行ってみました。

 

残念ながら、具体的な基準は「非公開」とのことでわかりませんでしたが、あまりにも目に余るケースでは凍結処理もありそうです。

 

FX会社によって、事前に注意をしてくれるところもあれば、突然口座凍結する会社もあるとのことです。

 

口座凍結の真相はわかりませんでしたが、スキャルピングを考えるなら、安心できる公認の会社を選びましょう。

 

いきなり口座凍結なんて恐ろしすぎる。
やっぱりスキャルピングやるなら公認の会社を使った方がいいわね。

 

口座凍結された場合の対処法

この記事を読んで口座を凍結される方もいないとは思いますが、最後に口座を凍結された場合の対処法について触れておきます。

 

口座凍結されても、資金を引き出せなくなるようなことはありません。

 

新規取引はできなくなってしまいますが、ログインは可能なので、落ち着いて口座の資金を出金するようにしましょう。

 

口座凍結は解除されないので、出金できたなら別の口座に資金を移すと再度トレードは可能になります。

 

まとめ

ここまで「スキャルピング禁止」が噂れる背景や理由、さらには電話調査の結果を解説してきました。

 

最後にもう一度、本記事での重要なポイントを確認しましょう。

 

・自動売買システムなどのシステムトレードは全会社禁止
・スキャルピングは禁止していないが、秒単位のスキャルピングを禁止しているところがある
・スキャルピングは禁止していないが、経済指標発表時などレートが変動しやすい時間帯は禁止にしているところがある
・「松井証券」「ヒロセ通商」「SBI FXトレード」を選べばスキャルピングは全面的に利用可能

 

「スキャルピング取引は禁止にしたくない、でも会社の取引システムに負荷やリスクが及ぶ取引は禁止したい」というのが、FX会社の本音でしょう。

 

会社のシステム環境によって、負荷やリスクだと考えるレベルがマチマチであるため、スキャルピングへの許容姿勢が各社異なっている様ですね。

 

いずれにしても、スキャルピングをする際は、公認会社を使って安心安全に取引しましょう!

 

 

参考元