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収益物件を購入・売却する不動産会社を選ぶときに、最も重要なポイントは、「普段から収益不動産を扱っているかどうか」に尽きます。投資家にも得手不得手があるように不動産会社にも得意ジャンルが存在します。不動産売却実績4000件の新川義忠氏が著書『速く、高く、不安なく!トータルで収益を増やす“不動産売却”の極意』(ごま書房新社)で不動産売却のコツを解説します。

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収益物件を普段から扱っているのか?

収益物件を購入する不動産業者を選ぶ際、最も重要なポイントは、「普段から収益不動産を扱っているかどうか」に尽きます。

 

投資家さんでも自分の扱っている物件以外の種別に対して、「よく知らないから怖い、不安だ…」という気持ちを抱く人もいます。

 

例えば、区分マンションばかり投資している人は、戸建てが怖いと言います。

 

なぜなら、戸建ては土地があり、その土地のことも調査しなければいけないと考えるからです。

 

一方、戸建て派の人たちにとっては一棟物件が高リスクに思えるようです。

 

戸建ては1戸しかないけれど、一棟だと戸数も複数ありますし、共有部の管理もしなくてはなりません。

 

そして、小規模の木造アパートを持っている人からすると、巨大なRCマンションを未知の世界に感じる人もいるようです。

 

このように、不動産投資は種別が多岐にわたり、人それぞれの得手不得手が出やすいものですが、これはプロである不動産会社も同様です。

 

どんな物件を扱っているのかによって、業者側も経験値が異なるわけです。その経験値が専門性の実績になります。同じ不動産業界にいても、何を扱っているかによって経験値が違うのです。

 

不動産会社といっても、扱っている商品は異なります。

 

まず賃貸系と売買系に分かれ、売買系の中でも投資物件を扱っているか住宅系を扱っているかに分かれます。さらに得意エリアや規模によって細分化されていきます。

 

売買について賃貸仲介を専門とする不動産会社に、売買の相談をしても意味がありませんし、その逆もしかりです。

 

管理会社の場合、地主さんとの古くからの関係性があり、相続のタイミングで売買にかかわっているケースが多いです。そのため売買の部署があれば扱ってもらえます。実際、よほど専門的な不動産会社でもない限り、投資物件の取り扱いはあると思いますが、違うのはその頻度です。

 

ですから、チェックするポイントは「メインは何を扱っているのか」と、「その頻度」です。

 

大切なのは、高く売れて、かつ売った後に問題が出ないことだと思います。

 

単に高く売れれば良いという話ではないのです。そこは慣れているかどうかの差が出てくるので、安心感にもつながってくるでしょう。

 

なお、一般住宅と投資物件の違いは「入居者がいるか、いないか」です。

 

一般住宅は空いている部屋を売買するだけです。これが賃貸物件になると、入居者から敷金を預かったり、賃貸契約書があったりしますし、それ以外の引き継ぐべき内容――例えば、「騒音・滞納・近隣クレーム等」などがあります。

 

その他、管理会社との契約、ガス会社との契約などもあります。物件の情報に加えて、そこをきちんと伝えきれるかという問題になります。

 

ただし投資家さん本人がこれまで売買の経験があり、情報共有をすることができれば、仲介している不動産会社が収益専門でなくても問題は起こりにくいでしょう。

 

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※本連載は新川義忠氏の著書『速く、高く、不安なく!トータルで収益を増やす“不動産売却”の極意』(ごま書房新社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

速く、高く、不安なく!トータルで収益を増やす“不動産売却”の極意

速く、高く、不安なく!トータルで収益を増やす“不動産売却”の極意

新川 義忠

ごま書房新社

不動産投資において、「売却」は不可欠なものです。そもそも不動産投資には「家賃収入によるインカムゲイン」「売却時の利益、キャピタルゲイン」と2つの利益があります。 安く買って、高く売れば利益になりますが、10年前に…

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