※画像はイメージです/PIXTA

投資用不動産では購入時より低い価格で売れたとしても、売却によって儲けが出るケースはよくあります。自己資金を超えて利益が出るのなら、投資としては成功だといいます。不動産売却実績4000件の新川義忠氏が著書『速く、高く、不安なく!トータルで収益を増やす“不動産売却”の極意』(ごま書房新社)で不動産売却のコツを解説します。

物件を売る5つの理由とは?

世の中には、収益不動産を買いたい人だけでなく、売りたい人も沢山います。

 

物件を売りたいと思う理由には、次の4つが挙げられます。

 

①損切り
②相続
③資産の入れ替え
④売却益
⑤事業の業績不振

 

さらにプラスの理由とマイナスの理由に分けられ、概ね「損益を確定させたい場合」と「利益を確定させたい場合」の2種類となります。

 

現在、当社への相談は「利益を確定させたい場合」のパターンが多いです。もちろん「損益を確定させたい場合」、つまりマイナスの理由の場合もあります。

 

基本的にほとんどの人は「買った金額より高く売りたい」と願っていますが、そもそも買った金額が安ければ、どんな時期でも購入金額以上で売れます。

 

不動産会社は「安く買って、高く売る」をいつの時代も繰り返していますが、同じことは一般の人でもできます。とはいえ、それが利益を出す唯一の方法ではありません。

 

不動産投資の魅力の一つに、「時の経過と共に残債がどんどん減っていく」ことが挙げられます。


 
5年後に投下した自己資金を超えて利益が出るのなら、投資としては成功です。

 

高額な利益を転売で儲けようと思ったら、プロと戦う必要がありますが、そこまでしなくとも不動産投資は利益を出しやすいといえます。

 

逆に、多額の長期間融資を受けていて残債が減っていないのに、売った場合にはマイナスになるかもしれません。

 

よく「売却して大儲けした!」という話を聞きますが、実際には築年数が経ったから売りたいという人のほうが圧倒的に多く、人によっては売却金額が購入金額を下回るケースもあります。

 

次に紹介するのは、アパート投資をするために戸建て売却を行った事例です。購入金額と売却金額はほぼ変わらず、キャッシュフローが利益となっています。

 

次ページお金が貯まるスピードが違う一棟物件

※本連載は新川義忠氏の著書『速く、高く、不安なく!トータルで収益を増やす“不動産売却”の極意』(ごま書房新社)の一部を抜粋し、再編集したものです。

速く、高く、不安なく!トータルで収益を増やす“不動産売却”の極意

速く、高く、不安なく!トータルで収益を増やす“不動産売却”の極意

新川 義忠

ごま書房新社

不動産投資において、「売却」は不可欠なものです。そもそも不動産投資には「家賃収入によるインカムゲイン」「売却時の利益、キャピタルゲイン」と2つの利益があります。 安く買って、高く売れば利益になりますが、10年前に…

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