(※画像はイメージです/PIXTA)

病院に通うのがつらい。自宅で治療を受けたい。最期の時間を過ごしたい。そのような患者の思いをかなえることは可能なのでしょうか。本記事では「在宅医療」の可能性について見ていきます。※本連載は中村明澄著『「在宅死」という選択』(大和書房)より一部を抜粋し、再編集した原稿です。

24時間対応の訪問看護が必要な理由

■24時間対応の訪問看護ステーション

 

在宅医療で、もう一つ柱となるのが訪問看護です。医師は、病気や障がいを抱えている方を診ていくことは専門ですが、そうした方々の暮らし全体まで看ていくプロはやはり看護師です。

 

医師の指示のもと、点滴や床ずれの処置など病院と同じように医療処置も行いますが、入浴の介助といった日々の生活に関わるケアはもちろん、療養生活の相談やアドバイス、リハビリテーション、痛みの軽減や服薬管理、在宅療養に関わる様々な専門職との連携など、たくさんの役割を担っています。

 

24時間体制の訪問看護ステーションに依頼することで、緊急時もかけつけてもらえます。在宅医の選択と同様に、特に自宅で最期を迎えることを考えている場合には、その訪問看護ステーションが24時間体制かどうかしっかり確認することをお勧めします。

 

何より、ご本人やご家族の一番身近な相談相手となってくれますし、日々、直接ケアをしてもらうだけでなく、ご家族が関わるケアについてもいろいろアドバイスがもらえます。病状が変化してきたとき、食事はどういう形態がいいか、おむつはどのおむつがいいのか、どうやっておむつを替えるのかなど、細かいことまでサポートしてもらえます。自宅で療養生活をおくる上では、訪問診療とともになくてはならないものです。
 

 

中村 明澄
在宅医療専門医
家庭医療専門医
緩和医療認定医

 

 

 

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「在宅死」という選択~納得できる最期のために

「在宅死」という選択~納得できる最期のために

中村 明澄

大和書房

コロナ禍を経て、人と人とのつながり方や死生観について、あらためて考えを巡らせている方も多いでしょう。 実際、病院では面会がほとんどできないため、自宅療養を希望する人が増えているという。 本書は、在宅医が終末期の…

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