私募ファンドを組成する際の代表的な「3つのスキーム」とは?

前回は、不動産投資で得られる利益の源とは何か、どうすればリターンが大きくなるのかを説明しました。今回は、私募ファンドを組成する場合の、3つの代表的なスキームについて見ていきましょう。

最も自在性に富んだ運用が可能な「GK-TKスキーム」

私募ファンドを組成する場合、そのスキームの主な選択肢としては、①GK-TKスキームと②TMKスキーム、③不動産特定共同事業スキームの3つをあげることができるでしょう。

 

それぞれの概要は以下の通りになります。

 

①GK-TKスキーム

 

投資ビークルとして設立された合同会社が投資家との間で匿名組合契約を結び資金を調達する仕組みです。

 

〝GK〟は「合同(GODO)」の「G」、「会社(KAISHA)」の「K」を、〝TK〟は「匿名(TOKUMI)」の「T」、「組合(KUMIAI)」の「K」を意味します。投資家に任意の時期に配当できるなど、3つの中では最も自在性に富んだ運用が可能になります。

3つのスキームそれぞれにメリットがある

②TMKスキーム

 

投資ビークルとして、SPC法(資産流動化法)で規定された特定目的会社が設立されます。〝TMK〟は「特定(TOKUTEI)」の「T」、「目的(MOKUTEKI)」の「M」、「会社(KAISHA)」の「K」を意味します。決算を経なければ投資家に配当できないなど、GK-TKスキームに比べると若干使い勝手の悪さがあることは否めません。

 

③不動産特定共同事業スキーム

 

不動産特定共同事業法に基づく不動産特定共同事業の形でファンドを組成するスキームです。具体的には、組合契約や匿名組合契約などによって投資家から資金が集められます。

 

[図表]3つの代表的なスキームの仕組み

本連載は、2016年3月28日刊行の書籍『ローリスクで年利7% 1万円から始める不動産ファンド投資』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。本書に記載された情報に関しては万全を期していますが、内容を保証するものではありません。また、本書の内容は著者の個人的な見解を解説したものであり、著者が所属する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではありません。本書の情報を利用した結果による損害、損失についても、出版社、著者並びに本書制作関係者は一切の責任を負いません。投資のご判断はご自身の責任でお願いいたします。

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連載リスクを抑えて年利7%を狙う「不動産ファンド」投資

LCパートナーズ 代表取締役・最高投資責任者(CIO)
ロジコム 取締役
LCレンディング 取締役 

University College London(ロンドン大学)卒業、建築経済・経営学修士(MSc)取得。一級建築士。不動産投資に10年以上携わった後、大手シンクタンクにて不動産投資分野における調査分析のコンサルティング業務を経験。その後、独立系不動産アセットマネジメント会社の最大手であったダヴィンチ・アドバイザーズにおいて、私募ファンドやリートの新規上場、また不動産関係企業投資などで中心的な役割を果たした。2009年にLCパートナーズを立ち上げ代表取締役兼最高投資責任者(CIO)に就任。

著者紹介

ローリスクで年利7% 1万円から始める不動産ファンド投資

ローリスクで年利7% 1万円から始める不動産ファンド投資

小山 努

幻冬舎メディアコンサルティング

投資で資産を増やさなければ、将来の見通しが立たない――。 一般のサラリーマンの間でも、企業や社会保障に頼らずに資産をつくるしかないと、「貯蓄から投資へ」向かう傾向が強まっています。 本書では、理想先な投資先とし…

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