「人生100年時代」、多くの方が自分の人生設計に適した投資戦略を模索しています。若年世代の場合は「投資期間が長いから、ほかの世代よりもリスクを取った運用が可能」と考える人も多いのですが、実はそのロジックは正しくないのです。いったいどういうことでしょうか? 資産運用会社のアライアンス・バーンスタイン株式会社で運用戦略を行う後藤順一郎氏が解説します。

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「貯蓄不足リスク」が抑制できる運用をしよう

ここまでの話は、単に若者は「リスクを取った運用ができる」と言っているだけで、「リスクを取った運用をすべき」と言っているわけではありません。

 

上述のロジックを理解したとしても、高いリスクを取って運用して大きなマイナスを被るのは嫌だと思う若者もいるでしょう。実際、リスクを取っていれば、危機時には株価下落に伴い資産は大きく減少します。

 

リスクを取っていれば、危機時には資産を大きく減らすこともあるが…? (画像はイメージです/PIXTA)
リスクを取っていれば、危機時に資産を大きく減らすこともあるが…?
(画像はイメージです/PIXTA)

 

しかし、それが老後資金であるならば、途中で大きなマイナスになったとしても、定年退職まで引き出す予定がないのですから、大きな問題にはなりません。それよりも過度に低リスクな運用で資産が十分に増えず、「貯蓄不足リスク」が大きくなることのほうが、人生100年時代のいまは問題なのです。

 

若者はリスクを取った運用が「できる」のだから、その特性を有効活用して「貯蓄不足リスク」を抑制できるような運用をすべきはないでしょうか。それを実践する資産配分は、ほとんど株式で問題ないと考えます。

 

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アライアンス・バーンスタイン
後藤順一郎

 

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※本記事は「ニッキン投信情報」に掲載されたコラムを転載・再編集したものです。

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