日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回は、多くの人の記憶の片隅に追いやられていた「プレミアムフライデー」に焦点をあてていきます。

毎月、最終金曜日といえば「プレ金」

明日、10月30日、金曜日は何の日か、思い付く人はいるでしょうか。調べてみると「香りの日」「たまごかけごはんの日」「マナー日」……色々とありますが、実は月末最終金曜日、「プレミアムフライデー」です。

 

仕事終わりにかんぱーいとやっていた頃が懐かしい(※画像はイメージです/PIXTA)
仕事終わりにかんぱーいとやっていた頃が懐かしい(※画像はイメージです/PIXTA)

 

思わず「え、まだやっていたの?」と声にしてしまう人も多いのではないでしょうか。そもそも「プレミアムフライデー」とは、経済産業省と経済団体連合会が中心となり、毎月最終金曜日の夕方を買い物や旅行などの個人消費に充てることを推奨する個人消費喚起キャンペーンのこと。2017年2月から民間企業などで導入されましたが、義務化されたわけではなく、どうするかは企業の裁量にまかされました。

 

しかし月末の金曜日、というのがネックだったことはいうまでもありません。特に中小企業では月内で最も繁忙期、というところが多く、大企業のさらに一部の部署だけが盛り上がっていた感は否めません。結局、知名度はあるものの、その恩恵にあずかったという声はあまり聞かれるものではありませんでした。

 

そして、今年に入ってのコロナ禍。東京都では1月24日に初めての新型コロナウイルス感染者が確認されてから徐々に感染が拡大。4月に入ると1日の新規感染者数が100人を超えるようになり、4月7日、全都道府県で緊急事態宣言発令。感染拡大の第一波では、4月17日に東京都で新規感染者206人を記録し、ピークに達します(図表1)

 

出所:東京都発表より作成
[図表1]東京都新型コロナウイルス1日の新規感染者数の推移 出所:東京都発表より作成

 

プレミアムフライデー推進協議会の特設サイトでは、このような状況下のなか、今年の1月を最後に更新がストップ。このままフェードアウトするかと思われました。しかし先月25日にひっそりと「9月のプレミアムフライデー情報」と題して更新が行われていたのです(10月27日現在、10月の情報は未更新)。

 

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