諸問題がクローズアップされないうちなら 高く売れる

買い手は、売り手の現在と今後を詳細に調べています。そこで問題が浮かばないうちに思い切るのが、高く売るポイントです。ここでは、最近増えてきたインターネットサイトの売買を例に、売り時とその後の社長の転身についてご紹介します。

買い手は「なぜ売るのか?」と考えるもの

「高く売りたい会社」と「高く売れる会社」は客観的に見て異なります。 
 
買い手は、当然のこととして売り手の現在と今後の可能性をあらゆる面から調べます。「現在の価値は?」「今後の成長性は?」「業界や業種のトレンドは?」「業界を取り巻く法令等の変化は?」・・・。 
 
同時に、売り手に後継者が不在なのはどうしてだろうとも考えます。 
 
会社の借金が多く、負担に感じている、業界が長期低迷し、今後の行く末に悲観的など、差し迫ったマイナスの事情が多いほど、当然のこととして高い売り値は期待できません。 
 
繰り返しますが、そのような諸問題がクローズアップされないうちに売りに出せるのが、「高く売れる会社」という観点からは正解であることが多いのです。

あっさり会社を手放しリセットする、若い社長もいる

近年、物販などのインターネットサイトを売買する事例が増えています。 
 
広い意味ではこれもM&Aの一つといえますが、買い手としては、ネット通販業界への進出やネットでのブランディングを期待してのものです。 
 
これらのケースでは、売り手のオーナー社長のなかには、まだまだ働き盛りの若い人たちも少なくありません。 
 
そのようなオーナー社長は、いったん会社を売って軍資金をつくり、しばらく休んだ後で別の会社を創業したり、海外に留学したりします。 
 
余裕を持って自身の環境をリセットする。そんな生き方も参考になるのではないでしょうか。

本連載は、2013年7月2日刊行の書籍『オーナー社長のための会社の売り方』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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編著 GTAC

幻冬舎メディアコンサルティング

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