株式投資では、短期取引よりも、長い目で見た「成長株への投資」の方が堅実にお金を増やすことが可能です。本連載では、株式会社アセットマネジメントあさくら プライベートバンキング部マネジングディレクター 長谷川伸一氏の著書『株で月10万円のお小遣いと、将来1億円に化ける方法』(ぱる出版)から一部を抜粋し、IPO投資と中長期投資の分野で、成長株を見極めるための実践法を紹介していきます。

IPOと中長期の成長株投資をおすすめする理由

短期で上がる銘柄には面白い部分もある反面、どうしても株価だけが動くマネーゲームになりがちです。成功するひとには向き不向きがあるのかもしれません。自分のお小遣いを増やすため、自由になるお金で行う分にはゲーム感覚の取引もいいでしょう。

 

ただ、配偶者と暮らす老後や教育のための資金など、特に大事なお金は、より堅実に増やしていく必要があります。それにはIPOと中長期の成長株投資がおすすめです。なぜなら、実績が伴っており、株価が上がる条件が整っている銘柄を対象にするので、より確実性が高いからです。

 

株の最終需要は、会社の本質的な部分によって拡大する業績に対して発生します。中長期投資もIPOも、成長する株に投資するという点では同じです。株価が上がりやすい会社の特徴は、

 

①その会社の業界自体が伸びている

②その中でも特に業績が優れている

③投資家に認知されやすい

 

という条件がそろっていること。

 

本連載では、そのような成長株の中でも比較的短期で結果が出やすい、IPO(新規上場株)投資をご紹介します。これから成長する市場を買うという意味では、非常に面白いものです。

慎重な銘柄選びによっては数百%のリターンも⁉

ヤフー〈4689〉上場当時の公募価格(投資家が上場株式をいちばん最初に手にするときの金額)が70万円、初値(上場時、最初に市場で取引された価格)は200万円でした。その後、ITバブルに乗って1億円まで上昇。しかも分割によって1株が8株になっているので、200万円で買ったひとは数年で8億円を手に入れたことになります。現在は半値の4億円くらいまで下がりましたが、それでも十分すぎるくらいです。しかも年間数100万円の配当金が入るので、それだけで年間数百%の利回りが手に入ります。

 

信じられないような上昇ぶりですが、バブルのような実態の伴わないものではありません。企業業績にもとづいた、市場による正当な評価といえます。実際、上場時の営業利益は5,000万円ほどでしたが、2016年は約2,000億円。利益は5000倍にまでなっているのです。単純に株価と比較はできませんが、上がったには好業績という理由があったということがわかります。

 

ヤフーの例は極端なうえ超長期の保有を前提にしているので、少し趣が異なりますが、しっかりとした銘柄選びを行えば年率数十%、数百%のリターンは決して不可能ではありません。

 

[図表]ヤフー<4689>

 

本連載は、長谷川伸一氏の著書『株で月10万円のお小遣いと、将来1億円に化ける方法』(ぱる出版)から一部を抜粋したものです。掲載している情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自分の判断で行ってください。本連載を利用したことによるいかなる損害などについても、著者、版元、および幻冬舎グループはその責を負いません。

株で月10万円のお小遣いと、将来1億円に化ける方法

株で月10万円のお小遣いと、将来1億円に化ける方法

長谷川 伸一

ぱる出版

まず、月に10万円稼ぐ方法を解説。 いきなり大きなリスクを背負って一発勝負するのではなく、手堅く無理のないプランと資金で運用。 小さく、でもたくさん稼いでいく醍醐味を身に付けていく。 そして、将来を見据えた投資も…

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