今回は、自宅教室の黒字を維持・拡大する「お金の使い方」について見ていきましょう。※本連載は、株式会社Libra Creationの代表取締役で、経営コンサルタントとして活躍する高橋貴子氏の著書、『趣味から卒業! しっかり稼げる自宅教室の開業・集客バイブル』(合同フォレスト)の中から一部を抜粋し、数字を味方につけて成功させる「自宅教室経営」のノウハウを説明します。

好調な時の収益を「次の投資」に充てられるかがカギ

教室を運営して収益が残った場合、そのお金は全部使っていますか? また、赤字スレスレで経営している場合でも、その後の飛躍を考えて先行投資などしていますか?

 

ここでいう「投資」とは、「株や不動産」などの投資のことではありません。教室を経営して黒字を維持していく、または拡大していくために必要な「自己成長」のための投資です。もう少しわかりやすい教室の事例を挙げましょう。

 

あるレッスンがすごく人気になり、集客もでき、売上も上がったとします。その資産があるときに、「次の戦略」を考えられるかということです。

 

たとえば、人がたくさん来て認知されるようになったら、同時展開で「他のクラス」にも誘導して、さらに継続して通ってもらう。また、いまひとつ人気のないクラスを閉鎖して、人気クラスの枠を増やす。人気クラスの継続クラスを作り、通い終わる前に提案する、などがあります。

 

売上が好調なときに、その収益を次の投資に充てることができるかどうかが、結果的には黒字体質を作る一つの境目になるようです。ちなみに私自身は、人気クラスができるたびに不人気クラスを閉鎖し、新しいクラスをリリースして半年ごとにリニューアルしながら教室を継続してきました。

知識の習得はもちろん、宣伝にもお金をかける

もちろん、自分自身の研さんも欠かせません。新しい知識や技能を学んだら、それを教室に還元してレッスンを作る、また、収益が出たら宣伝媒体(HPやブログ)などにもお金をかけていく、そんなことを繰り返してどんどん売上を拡大していきました。

 

途中、売上低迷も経験しましたが、トータルで6年連続右肩上がりの年度末決算を迎えることができているのは、この「継続的な投資」によるものだと思っています。うまくいって収益が残っているときほど、効果を見極めたうえで自身の学びや周辺環境整備(WEBツール全般を含む)に投資してほしいです。

 

現状維持は停滞ではなく衰退になります。うまくいっているときにこそ、未来のために先行して投資することが黒字体質を維持し続けるコツになります。

趣味から卒業! しっかり稼げる自宅教室の開業・集客バイブル

趣味から卒業! しっかり稼げる自宅教室の開業・集客バイブル

高橋 貴子

合同フォレスト

生徒が絶えない・収益を出す、自宅教室の極意とは? パン・菓子・料理などの飲食系から、手芸・フラワーなどの作品制作系まで様々な教室に対応! 自らパン教室を開業・運営し実践から導き出したノウハウと実績をもとに、「パ…

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