前回は、開業医の相続時の専門家選びに欠かせない「セカンドオピニオン」 ついて取り上げました。今回は、円満相続へと導く「パートナーとの信頼関係」の築き方を見ていきます。

「パートナーとの関係」は時間をかけて築く

かかりつけ医は患者本人より患者の身体のことをよく知っています。それと同じくらい、相続のパートナーはあなたの一家の内情を把握してくれている存在でなくてはなりません。そのためには、自分たち家族のことをパートナーにはオープンにすべきです。

 

ただ、信頼関係もないのに最初から重大な個人情報を明かしてしまっては、危機管理も何もあったものではありません。

 

パートナーとの関係づくりは、やはり時間をかけて少しずつ築いていかなければならないでしょう。何度も話をし、顔を合わせるなかでお互いの性格や考え方、ビジョンなどを知り、「この人なら大丈夫」という信頼を築いていかなければならないと思います。最初から全部の情報をオープンにするのではなく、必要な場面で必要な情報を出していくことです。そして、いよいよ「この人なら味方になってくれる」と思ったら、今度は何も隠すことなく正直にすべてをオープンにします。

気づいたら何でも話せる相手に…が理想

良いパートナーというのは、無理やり閉じた扉をこじ開けるようなことはしません。依頼者が自然と心の扉を開いて話したくなる、小さなことでも相談したくなるような関係づくりをパートナーの側からしてくれるものです。「気づいたら何でも話せる相手になっていた」というくらい、無理なく傍に寄り添ってくれるはずです。

 

そんな〝一生の付き合いのできる相手〟〝家族ぐるみで付き合える相手〟と出会い、関係を築いて行っていただきたいと思います。

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    本連載は、2016年5月27日刊行の書籍『相続破産を防ぐ医師一家の生前対策』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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