今回は、米国株のダウ採用銘柄のひとつ、「アップル」の企業情報を見ていきます。※本連載は、亜州IR株式会社が編集・発行した書籍『米国株四半期速報 2017年春号』の中から一部を抜粋し、米国株の基礎知識とダウ採用30銘柄に選ばれた企業情報を15社ご紹介します。

 

ダウ平均の構成銘柄採用は15年から

【IT機器大手】

PC、携帯情報端末などを生産する。故スティーブ・ジョブズ氏、スティーブ・ウォズニアック氏が立ち上げた。2000年代に携帯音楽プレーヤー、スマートフォン、タブレット型情報端末などの商品を相次いで投入。

 

現在は「iPhone」、「iPad」、「iPod」、「Mac」などを主に販売する。15年、ダウ平均の構成銘柄に採用された。同年、腕時計型ウエアラブル端末「アップルウォッチ」を発売。16年9月には、主力製品の最新モデル「iPhone7」、「iPhone 7 Plus」を発売している。

第1四半期は売上高が伸びる一方、純利益は減少

【足元動向】

第1四半期(10~12月)は売上高が前年同期比3.26%増の783億5100万ドルに伸びる一方、純利益が同2.55%減の178億9100万ドルに落ち込んだ。売上高、希薄化後EPS(3.36ドル)はともに市場予想(それぞれ772億7200万ドル、3.218ドル)を上回る。

 

製品別の売上高は、「iPad」が21.89%減の55億3300万ドル、その他製品が7.51%減の40億2400万ドルに細ったものの、主力の「iPhone」が5.31%増の543億7800万ドル、「Mac」が7.38%増の72億4400万ドル、サービスが18.42%増の71億7200万ドルに拡大した。

 

地域別では、米州が9.01%増の319億6800万ドル、欧州が3.28%増の185億2100万ドル、日本が20.27%増の57億6600万ドル、他のアジア太平洋が7.61%増の58億6300万ドルに伸びている(中華圏は11.64%減の162億3300万ドル)。

 

コスト増で利益は縮小。総費用の増加ペース(9.03%)が増収率を上回るなか、全体の営業利益は3.35%減の233億5900万ドルに落ち込んだ。税引き前利益も1.59%減の241億8000万ドルに低迷している。会社側は第2四半期の売上高を515億~535億ドルと予想した。

 

 
*1売上構成の合計値は100.1%
*2地域別売上構成の合計値は100.1%
*1売上構成の合計値は100.1%
*2地域別売上構成の合計値は100.1%
米国株四半期速報 2017年春号

米国株四半期速報 2017年春号

亜州IR株式会社

亜州IR株式会社

米国企業への投資を考える個人投資家がここ数年で非常に増えてきました。弊社米国株四半期速報は2012年春号の初版から5年に渡り、四半期ごとに発行。米国株投資家必携のハンドブックとして親しまれてきました。編集の基本方針…

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