今回は、米国株のダウ採用銘柄のひとつ、「ジョンソン・エンド・ジョンソン」の企業情報を見ていきます。※本連載は、亜州IR株式会社が編集・発行した書籍『米国株四半期速報 2017春号』の中から一部を抜粋し、米国株の基礎知識とダウ採用30銘柄に選ばれた企業情報を15社ご紹介します。

 

医療機関向け製品のほうが売上比率は大きい

【ヘルスケア大手】

傘下企業230社超を通じ、世界60カ国・地域でヘルスケア製品の開発・生産・販売を手がける。ベビーオイルや化粧品、医療機器、医薬品などを製造。絆創膏の「バンドエイド」など、数多くのヒット商品を投入してきた。消費者向け製品よりも、医療機関向け製品の売上比率が大きい。医療機器事業は、整形外科、外科治療向けが稼ぎ頭。医薬品事業では、抗リウマチ薬「レミケード」が主力(2016年12月期末)。2012年、骨接合材で米最大手のシンセスを買収した。

第4四半期の売上高・純利益は前年同期を上回る

【足元動向】

第4四半期(10~12月)は売上高が前年同期比1.65%増の181億600万ドル、純利益が同18.63%増の38億1400万ドルに伸びた。売上高が市場予想(182億6200万ドル)を下回る一方、希薄化後EPS(1.38ドル)は予想(1.263ドル)を上回る。

 

部門別の売上高は、医薬品が2.08%増の82億3200万ドル、医療機器が0.23%増の64億4200万ドル、消費者向け製品が3.37%増の34億3200万ドルと3部門そろってプラス成長を達成した。

 

地域別の売上高は、米国内が2.62%増の95億3700万ドル、米国外が0.59%増の85億6900万ドルに伸びている。各種コストの削減で最終利益は2ケタの成長。売上原価、販管費、研究開発費をぞれぞれ2.45%、9.87%、7.82%ずつ圧縮したことが寄与している。無形資産償却費用、リストラ費用などを考慮した場合、調整後の希薄化後EPS(非GAAP)は1.58ドル。市場予想(1.564ドル)を上回った。会社側は17年通期業績について、売上高が741億~748億ドル、調整後の希薄化後EPS(非GAAP)が6.93~7.08ドルに伸びると見込んだ。

 

 
*売上構成の合計値は99.9%
*売上構成の合計値は99.9%

 

米国株四半期速報 2017年春号

米国株四半期速報 2017年春号

亜州IR株式会社

亜州IR株式会社

米国企業への投資を考える個人投資家がここ数年で非常に増えてきました。弊社米国株四半期速報は2012年春号の初版から5年に渡り、四半期ごとに発行。米国株投資家必携のハンドブックとして親しまれてきました。編集の基本方針…

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