今回は、会社の「売上収入口座」を開設する際の注意点を見ていきます。※本連載は、資金繰り改善コンサルタントで税理士の亀田潤一郎氏の著書、『資金繰りは4色通帳にまかせなさい』(経済界)の中から一部を抜粋し、会社のお金の流れを仕組み化する「4色通帳」導入のステップをご紹介します。

「未来のメインバンク」に開設するのが望ましいが…

売上収入口座は、お客さまからの売上金が流れ込む口座です。それゆえ、この口座を開設する目的は、未来のメインバンク、つまり将来的に融資を受ける可能性のある銀行がよいでしょう。収入の状況が口座で確認できるわけですから、銀行に対して大いにアピールできます。

 

しかし、ここでいくつか検討しなくてはならない課題があります。

 

ほとんどの会社では、現在使用している預金口座があり、すでに自動引き落としなどによる経費の支払いをしているでしょう。また、得意先より売上金の振込口座として認知(口座登録、アカウント登録)され、容易にその口座を変更できない場合もあります。

 

このような場合は、導入にあたって次のような検討を行ない、口座開設の意思決定をしなくてはなりません。

得意先の「迷惑」にならないように注意

<現在使用中の預金口座が得意先の振込口座として認知されている場合>

 

①振込口座の変更が可能な場合──現在使っている預金口座を運転資金口座にし、新たに売上収入口座を開設してください。

 

②振込口座の変更が難しい場合──現在使っている預金口座を売上収入口座にし、新たに運転資金口座を開設してください。なお、現在使用中の預金口座で、すでに公共料金や各経費について自動振替を利用している場合には、新しい運転資金口座への変更手続きをしなくてはなりません。

 

つまり、現在使用中の預金口座が得意先の振込口座として認知されているかどうかがポイントになります。

 

なぜなら、振込口座変更のお知らせや、新しいアカウント申請などで、得意先に手間を掛けるからです。自社の仕組みを作るうえで得意先に迷惑をかけるのは、できるかぎり避けたいものです。

 

私がクライアントに指導する際は、このような状況をお聞きしたうえで、①か②の判断にともなう口座開設をお願いしています。

 

<現在使用中の預金口座が得意先の振込口座として認知されていない場合>

 

現在使っている預金口座を運転資金口座にし、新たに売上収入口座を開設してください。つまり、前述した①と同じ扱いになります。

 

売上収入口座と運転資金口座の開設は、もっとも手間の掛かる部分ですが、要ともいえる重要な部分です。

 

この2つの口座を開設し使いこなすだけでも、お金の流れはだいぶすっきりと見渡せるはずです。

資金繰りは4色通帳にまかせなさい

資金繰りは4色通帳にまかせなさい

亀田 潤一郎

経済界

通帳を色分けするだけで資金繰りが「見える化」! 会計知識ゼロでも会社にお金を残す方法を伝授します! ・社長はなぜ、いつも資金繰りに苦しむのか? ・資金繰り下手な社長のたった一つの共通点 ・会社のお金は4色に色分…

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